地球最強
1対1で、即座にと言われれば、この地球上で人間より強い動物は沢山いる。
ライオン、象、ワニ、トラ、豹に熊、熊蜂だって負けるかもしれない。
しかし、ちゃんと前もって日時を決めて戦えば、人間は銃も使えるし、罠も毒薬も作れる。
みんなで協力して戦うこともできる。だからこそ、人間がジャングルを征服し、地球を支配している。
しかし、今年の出来事を振り返ると、地球最強の人間が荒れ狂う自然にはなす術もなく押しつぶされる。
台風、大雨洪水、地震、干ばつ。
雨が降らないと食物は育たない、降りすぎると洪水となり、家屋を押し流し、人命まで奪い去る。
最強たる人間の力である知能で、パイプで水を引いたり、水耕栽培や食物工場まで作って自然の影響を抑えたり、河川工事や堤防などで洪水を防いだりしてきたが、それでも更に強くなった自然が猛威を振るう。
台風や地震対策は、防御一辺倒で、こちらから攻撃は出来ない。
殺虫剤、殺菌剤などの農薬を使用し続けると、害虫や菌は抵抗力が増して農薬が効かなくなる。それで、更に強い薬を開発する。
きっと、それらの農薬は現代の人間に何らかの影響は与えているはず。
全く関係はないのだが、年々地球の気象変化も大きくなっているのは間違いない。それも僅かここ50年くらいの間に。
いろんな現象で、ある一定線を超えると、長い間僅かな変動だったものが、そこから急激に変化が大きくなることがある。
いずれは地球も賞味期限が来るのだろうが、今、地球に住んで恩恵を受けている我々が、その賞味期限を延ばす努力をしなければならないだろう。
経済、軍事、、福祉、教育の予算も大事だが、すぐには効果が見えない、地球を守るための予算を割り当てるべきではないのか。
いやいや、地球最強は自然でもライオンでもない、うちのカミさんだと思っている人もいるかも知れない。
しかし、その地球最強は、ちょっとしたプレゼントやお食事で脅威が収まるから、まだ良しとしよう。