NO1企業
昨夜の経済番組で、世界でナンバー1のシェアを持つ日本の企業の紹介があった。
いずれも特殊な機械や、糸など、世界の企業が欲しがる「もの」「技術」を持っている会社だ。
そして、それらの企業の殆どは、国内であまり知られていない小規模の会社。
まさに、たくさん作って、たくさん販売して、利益が取れないでいる会社が多い中で、小規模でもちゃんと利益を確保している。
世界シェア70%、80%、なんと100%もある。その会社にしかないものを持っているからだ。
トップの考え方や会社の方針がそもそも違う。
もちろん、初めからそうだったのでは無いかもしれないし、苦労の末かも、失敗の賜物かも知れない。
我が社も、今、過去の反省から、その方向にかじ取りをしている。
他社と同じものを大量に供給しても、価格競争になったり、販売コストが高くなり、利益が取れるはずがない。
当社で、近年作っているものは、間違いなく独自のものだから、価格も自社で適正価格を設定できる。
従来通りのものを、そのまま作っていたら、今頃は消滅していたに違いない。
国内で生産が少ないので、統計があるわけではないが、国産原料を使ったフルーツゼリーでは、既に国内トップではないかと思う。
要するに、会社の基本方針をどう考えるかだ。
売り上げや規模を追うのか、会社の存続か、利益追求か、社員の幸福か、地域貢献か、はたまた経営者の利益か。
小さくても利益が上がればいいと言うものでもない。
仕入ロットや最低必要な供給量、社員を養えるだけの利益、いろんな条件がある。
それをクリアできれば、大きくなりすぎて毎日アタフタするより、小規模で夢と誇りを持って楽しく仕事ができる方がいいに決まっている。
私は、以前からNO1より、ONLY1と言ってきたが、ONLY1だからNO1になるのなら、これに越したことは無い。
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