農業が大変
今、農業が非常事態になっています。
後継者がいない。
先般、JAのたけのこを栽培されている生産者の皆さんに、今後の見通しのアンケートを採ったそうです。
そうしたら、3年後の栽培面積は、現在と比べて80%、5年後は何と50%という結果だったということです。
今の生産者の皆さんの平均年齢は68歳、そうすると3年後は71歳、5年後には73歳になられるわけです。
10年後はどうなりますか。
それに対して、後継者は5人に1人もいない状態。
これは、たけのこだけに限らず、みかん、リンゴ、ブドウ、梨、柿。。。
これらは、永年作物と呼ばれ、毎年種を撒いたり、植えたりするものではなく、数十年単位で栽培するため、一度栽培を始めたら栽培品種の変更ができません。
単年作物は、その逆の、米、麦、玉ねぎ、ジャガイモ、苺、ナス。。。
つまり大まかに言えば、果物は永年、野菜は単年と言っていいでしょう。
日本は、土地が狭く、大規模農業ができません。おまけに丘陵地も利用しなければならない為、段々畑が多く、機械化が難しいのが現実です。
比較的、施設園芸と呼ばれるハウスなどの栽培は、まだ小面積で高収入が得られるために、後継者も残っていますが、他の作物は、恐らくこの10年で半減する可能性さえあります。
農産物は、基本市場価格のため、需要供給で価格が決まり、不作の年も厳しいけれど、豊作の時は価格が下がり、これも厳しい。作業も時期によって偏るために人手が足りなくなりつつある。
大体、他の物価からすると、米や野菜など、命の根源である食品の価格が安すぎるのではないか。
本当に食糧が足りなくなったら、みんなどうするのでしょうか。
今、田舎では田畑が放任状態、今のうちにジャガイモ畑を買っておきましょう。