鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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熊本地震

   

 居酒屋で最初の揺れを感じてから、6日が経ったが、まさかこれほどの被害が起きるとは正直思わなかった。
私は、あまり地震に対して反応しない方で、みんな同じだと思うが、少々の揺れは自分に直接危険が及ぶと思っていない。
 勿論、それは過去にそんな被害に会っていないからだ。
火災や水害と違い、地震は姿が見えないから、予測がつかないし、終わりが見えない。
 だから、被災者も自分の家に入れない。

予測できないものだから、100%防げない、運が悪いだけと言うものでもない。
 なぜなら、火事は別として、台風でも水害でも、地震でも、今は地理地形、それに断層の位置も分かっている。
だから、家を建てる時に、水害だったら、川の傍や、川より低い所を避ける。台風なら風当たりの強い所を避ける。地震だったら断層の多い地帯を避けることは出来る。
しかし、実際は地盤の弱そうな山が迫る斜面に家が建ち並ぶ。
 動物は直感的に対応するが、人間は不思議なもので、そういう目に会っても、また同じところに家を建てる。
それには、やはり仲間の入る所、昔から居る所がいい。土地を新たに購入しなければならないという理由だと思うが、そこに住み続けることは、もし、子供たちも済むとなれば、子孫代々同じ危険性を持たせることになる。
 とかく、空気がきれいで景色のいい所は便利が悪い、便利がいい所は、土地が狭いし空気が悪い。そんなものかも知れない。

 今回は、スマホの機能が大いに活躍した。
地震予報や、被災後の支援呼びかけなど、支援の輪が、ラインやフェイスブックで広がっている。
 一方、隣接する役所などは、要請がないと動けないなど、全く支援始動が遅れている。
ただ、個人が独自に動くことは、かえって現場や道路を混乱させ、有難迷惑になることが多い。だから、今回も言われているように現地の状況をよく把握した上で動いたがいい。
 小型車1台で10個の支援物資を運ぶより、集めて1000個の物資をトラックで運べは、動く車は100分の1で済む。

 こんな場合に被災者が一番困るのが、トイレとゴミ。これだけは、国や自治体で対応してもらわないと民間では難しい。
幸いにして寒さが厳しい冬ではなかっただけ良かった。
 自衛隊も、前の震災といい、よく頑張って存在感を示してくれる。自衛隊は、いっそのこと平和維持部隊か国土防衛隊に名称変更すればいいかもしれない。
 道路や線路などのインフラ回復には、かなり時間がかかりそうだし、地震が完全に収束すれば、家に帰れる人も出て、非難者も減ると思うが、非難が長くなる恐れがある。
 東北大震災を遠くの事と思っていた熊本に起きた地震。無残になった熊本城や阿蘇大橋。
私たちは最も地震が起きやすい国に住んでいることを改めて痛感させられる今回の地震だった。

 - 雑記

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