補助金逆効果
知っている人は得をする。知らない人は損をする。
一概に、そうも言えないようだ。
よくある話だが、補助金に乗せられて大きな投資をして失敗する話。殆どは、補助金の話が先にあり、後で計画がでるため、本来の必要や目的が無いままに進めるから、後で、絵に描いた餅のように、計画が崩れたり、辻褄が合わなくなり、挙句の果ては投資額の10分の1や100分の1の価格で処分するはめになる。
また、補助金を申請すると、指定業者が指定方法で指定の材料を使って施工するから、独自に依頼するより数段高くつく。
知らなければ、自力でやって、自力で償還していくのに、補助金があるばかりに惑わされて失敗する例は山ほどある。
補助金は、やはり公共に役立つ公共の投資に限定した方がいいのではないか。
例えば、投資対効果ではやれない田舎の道路舗装や交通手段。
地域の活性化に役立つ、地域独自で作る公民館や集会所。それに、子供たちが安心して遊べる地域の公園。
個別のJAや企業に出すから不公平感が生まれるし、利益が絡むと不正が生まれる。
私は、我が国に、先進国のような寄付行為が広がらないのは、この補助金があるからではないかとさえと思う。
以前も書いたように、少しずつの金を出し合って、個人ではできないことが出来る、または困った人を支援することは、もちろん理想的なことなのだが、ちょっとそのやり方に問題がある。
それは、身近に貯めて、身近に使うのではなく、国が集めて、現場がわかっていない国の役人が配分するからだ。
この近隣でも、グリーンピアの売却とか、JAの工場売却など、いずれも補助金があった故に、大きな損失を出した典型的なものだ。
補助金を知らなきゃこんなはめにならなかったという人もいるから、知らない人は損をするというのは当たらないかもしれない。