鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

*

死亡欄

   

 殆どの地方紙には、その地区で亡くなった人のお知らせが乗る。
氏名・年齢・住所・通夜と葬式の場所時刻。
 結構、知人の死をこれで知ることも多い。何故ならば、亡くなったのが知人であれば、その奥さんやご家族が、知らせるべき本人の知人を全て把握している訳ではない。
 死亡した人が高齢であれば、とくに感情は湧かないが、まだ50代、60代となると、何だろうと思いを馳せる。
若くて無くなる場合は、その多くが癌だ。次が脳溢血。
 
 今朝も、朝刊の死亡欄で、知人の死を知った。
遠縁になる資産家で、俗にいう元気者で、かつて経営していた料亭を閉め、夫婦でタイに長期移住をして、優雅に暮らしていたし、歳もまだまだ若い。
 しかし、そんなものだ。何かに恵まれていると、何かが不足する。
それも、健康を損なうのが一番きつい。

 今夜は、通夜に行くが、記事を見て、彼の元気な時の姿やゴルフを楽しんでいた姿、貪欲に不動産の商売をやっていた姿。
それに、奥さんの顔や娘たちの顔が浮かんでくる。
 もう、タイに行って以来、10年以上会っていなかったが、それだけに、その頃の姿しか浮かばないので、突然、新聞で知らされると、何とも不思議なものだ。
 私の死も、その内、そうして知らされるのだろう。
みんなが覚えている内に死なないと(笑)

 - 雑記

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