バランス
今度の年末ジャンボは前後賞合わせて10億円らしい。
確かに、海外には10億、100億と言った宝くじが出る。それはもちろん数字合わせの場合だが、案外、大金を当てた人が幸せになった話を聞かない。
一人が10億を当てるよりも、一億にして10倍の人に当たって貰った方がいいと思うのはみみっちいのだろうか。
企業の成績が、円安で大幅に改善しているのに、食料品などの値上げで、消費が伸びていないと言うが、円安にすれば輸入野菜肉魚や原材料が高くなり、食料品が上がるのも当然のこと。
本来は、円安で儲かる企業が、その利益を社員や購買などを通じて世の中に還元することによって、その生活費の高くなる部分をカバーしなければならないのに、円安のお陰で増益となっている企業が、その差益を社内にため込むために、そのサイクルが働いていない。
いざと言うときのための留保金は必要だが、企業は自社や自分たちの安泰だけでなく、もっと社会全体のことも、社員の生活のことを考えるべきだ。
このところ、安倍さんは1億総活躍社会を創るために、子供を持ったお母さんたちを、保育所を整備することで、一刻も早く職場に戻すことが大事だと言っていたが、「三つ子の魂百まで」と言うように、子供は三歳くらいまでの育てられ方で、その人の性格や人格が変わると言う。
昔は、ちゃんと母親が子供の傍にいて、ほめたり叱ったりしながら愛情を注ぐことで、子供は安心感や優しさ、そして、やっていい事と、いけないことの分別を覚えた。
しかし、今は1歳で他人に預けられ、お母さんは忙しくて構ってあげられない。
近年、子供の異常な犯罪が増えているが、それは、この時代背景と同時進行いるように思えてならない。
女性が働くのはいいことだ。女性が活躍するのはいいことだ。女性が稼ぐこともいいことかも知れない。
しかし、人でも動物でも、女性は子供を産んで育てる本能があり、それが摂理だということも間違いないのだから、やはり一定の期間は、ちゃんと子育てできるような社会にすることが、この半世紀の反省ではないだろうか。