中国のバブル
2015/11/07
1年振りに中国の大連に行ってきた。中国には年に数回は行くが、行くたびに大丈夫か?と思う。
何が、大丈夫かなと思うかと言えば、マンション建設の凄まじさ!
大連市内から、開発区という日本企業も多く進出している特区までの20キロ程度の間に、1万人は住めると思われるマンション群が、これでもかと言うように建設されている。
しかも、確かに1年前には出来上がっていたマンションに人の気配が全くない。
ざっと見ても、その20キロの間に、今建設中のマンションだけで50万人は住める規模だ。
恐らく、この道路沿線だけでなく、こんな規模のマンション群があちこちに出来ているはずだ。
実際、上海郊外や青島郊外でも同じような光景を見た。
大連市の人口が650万人。夏は比較的涼しいし、綺麗なので人気のある都市ではある。
だが、マンションの価格もかなり上がっており、人口も1人っこ政策で、これからそんなに増えるものでもない。
ついに、中国も将来のいびつな人口構成を予測して、今年から2人まで生んでいいという政策に変更したが、たとえ出生が許されても、その子たちがマンションを買えるようになるには20年以上要する。
それより、中国人も日本と同じように、経済的な理由で子供は1人でいいと言う人や、晩婚化が進み、離婚も意外なほど多い。
間違いなく、最低でも半分は売れ残る。それでも建設は続く。
既に、建設しても売れずに無人地帯になっているところや、建設途中で放っているマンション群もあるという。
それでも、建設は続く。
何を考えているのか中国人!!
中国の成長率が、まだまだ7%、少し下がって6%台という。下降したと言えど、まだ日本の倍以上だ。
確かに、まだ市内に活気は続いているが、その成長率6%が、この無謀な建設投資が含まれているとしたら、その6%は実態3%かもしれない。
わかっていても拡大を続けて、あれだけ大きくなったら潰れないだろうと言われながら潰れたスーパーダイエー。
中国も、巨大だからこそ舵が取れない。
中国のバブル崩壊、そのあとの事を考えておかないと「まさか」はある。と改めて実感した。