安保法案
今一番の国内の話題は、中国の爆買いでも、阿蘇の噴火でも、シリア難民でもない、国会での安保法案改正問題だろう。
昨夜も、荒れに荒れて委員会が開けない状態にかっている。
映像を見ると、つい先週見てきた国会内部が映し出されて臨場感がある。
前の方で、頑張って押しまくっている野党議員。後ろの方でニヤニヤしながら付いていくだけの野党議員。
半分本気、その他仕方なく、そしてパフォーマンス。
今回の法案について双方とも根本的な問題があるように思う。
まずは、今まで我が国は、今の憲法と安全保障条約の下に、平和で優れた経済国家を築いてきたし、世界でもトップクラスの秩序を誇っているのは間違いない。それは法律だけでなく、戦後の人心にも因るところも大きいのかもしれないが。
しかし、政府は、国を取り巻く中国や北朝鮮の脅威が増大しているから、それに対応した備えが必要だと訴える。
もちろん、事が起きてからでは間に合わない。今回のような予期せぬ水害や災害が起きる前に、対策が必要だったことも皆理解している。
中東やアフリカなどでも、理性では片付かず、実際戦争状態に陥っている。
しかし、国際平和を守るためには、本当に武器や戦闘で対応するものだろうか。その防衛費武装費のお金やエネルギーを平和活動や貧民救済、そして国際交流に向ければ、もっと人の犠牲無く我が国の平和が築けるのではないか。
もちろん簡単なことではないが、そのために国会議員がいて、大臣が、首相がいて、国連があるのではないか。
内閣は、これだけ大きくなった問題なのだから、やはり時間を取って、テレビなどの解りやすい方法で、もっと国民が納得できるように説明すべきだ。この頃安倍さん、走り過ぎ!
野党も異常だ。
与党から、野党に変わった途端、また昔と同じ「何でも反対党」に逆戻りしてしまった。
体制も、体質も昔と同じ。全く進歩していない。
この法案も、戦争をするための法案などと、世間を煽ってまともな議論をしていない。発言能力の低い大臣の足元をすくって失言を引き出し、それを追及して得意がっている。
日本は民主主義国家で、国民が選んだ代表が国会議員で、その国会議員が最終的には多数決で議案を決定するのは当然のこと。
これが、出来なければ、全て国民投票をしなければならなくなる。
多数決の横暴と言うのは間違い!自分たちが3年間の政権時代に政策を失敗して国民の信用を無くしたのが一番の問題!!
子供たちの世界でも、多数決の原理を教えているのに、どうも不利なので、多数決止めた!というのと一緒だ。
議論で説得する力がないから、なりふり構わず身体で妨害するというのは、国民を代表する国会議員としては何とも情けない。
内閣と同様に、反対する野党も、すぐにも戦争になるような極論で扇動せず、何が問題なのかを国民に理解してもらい、国会でも何でも反対ではなくちゃんと議論すべきだ。
国会の周りの反対運動も、見てみると、「ちょっとこの人たちは違うんじゃないか」と駆り出されているように思われる人も多いのも、違和感を感じる。