安保問題
2015/07/30
自民党政権が復権して、安倍内閣が誕生し、打つ手が次々と成果を上げて10年ぶりに経済も復調、賃金も株価も上昇。
更に、経済界が円高が不況の要因と言っていた円高も、100円どころか120円を超えて、輸出企業はウハウハ。
おまけに円安効果で、国内旅行が増え、更に海外からの観光客も押し寄せて、小売業や観光業界までも潤い始めた。
まさに、してやったりという感じで、安倍さん「わたしが、わたしが」を連発していた。
その安倍政権が、揺れている。
安保法案改正論議。極端な言い方をすれば、今までの日本は専守防衛を掲げ、敵に攻撃されたら防衛のために応戦するが、戦争放棄という看板のもとに自ら戦わない。言が起きればアメリカ軍が日本を守ってくれるいう建て前だった。
しかし、各地で紛争が起き、アメリカも忙しい。軍備費も膨らむ。
今まで、アメリカに守られて、平和でいいと言ってきた日本人の中にも、日本だけがこれでいいのか、金で全部済ませていいのかという人も出てきて、それは当然だと思う。
あの中立国家、スイスでさえ軍隊はある。平和を維持するためには、当然備えは必要だと言うことだ。
ただ、戦争は本当に避けられないのか。
今、世界で戦争と言われている殆どが、昔の国と国が覇権や領土を争って戦うというより、紛争と言われるものが殆ど。
原因は、民族とか宗教問題による争いだ。
今の日本に、そういう問題で紛争が起きるとは考えにくいから、どうしても日本の自衛隊が海外においてアメリカの支援で戦争に巻き込まれるのではという不安を抱く人が多いのは当然だろう。
特に、前の戦争で親族を失ったり、苦しい思いを実体験をした人達は、過剰反応になるのは理解できる。
本来は、武力で解決するより、その前に、そういう紛争や戦争が起きないようにする方法があるはずだ。
実際、世界には一生懸命に活動している人たちがいる。医療や音楽などで平和活動を訴え続けている。国際結婚も多い。
みんなが、お互いを理解し、仲良くなれば、戦争なんか起きないという思想がその根底にある。
しかし、実際は、そうも行かないのも現実。
世の中には、いろんな人がいる。話しても通じない人。理解しない人。自己主張の強い人。特に宗教に至っては神や主導者の言うことは絶対なのだ。
だから、やはり防衛という備えや国際連携は必要なのだが、リーダーの僅かな判断の誤りで取り返しのつかない事態にならないようにしなければならない。臨機応変の名目の下に、過去の過ちを繰り返してはいけない。