ギリシャ危機
ついにギリシャの財政危機が現実となった。
EUに判断を迫られて、出した最後の結論が、国民投票だ。
これは、会社が旧態依然の仕事や経営を続けて、経営不振に陥り、それに対して銀行や株主が経営改善と支出の抑制を提案したのに、経営陣で決められないから、社員に聞いてみますと言っているようなもの。
どうも、ギリシャの首脳陣に経営能力や国のかじ取り能力、責任能力が欠如しているようだ。
国民も、いけない。必要な時に苦を分け合い難局を乗り切ろうとせず、指導者の場当たり的な安易な政策になびいているのを見て、いつかこうなることは予想できたはずだ。
ラテン系や、気候のいい国の人々は、明るくて大らかで好きだが、どうもそういう国民に危機感が少ないような気がするというのは、不適切な言葉だろうか。
昔から、過去に栄えた国ほど、新しい時代についていけないようだ。
例えば、エジプト・イランイラク・インダス領域の国々、メキシコ、中国そしてギリシャ。
やはり、全盛を誇っていた国々だが、没落して、当時の先進国が後進国になってしまった。
今、世界を引っ張っているのは、逆に歴史の浅い国、アメリカ、日本、ドイツ。。。
どうしても、全盛を迎えると、財に溺れ、道徳が堕落し、後継者が育たずというように、財を成した家の子孫が出来そこなって潰れていくのと同じことが国でも起こる。
そんな時こそ、強い指導者が必要になる。
だが、そんな指導者がいたら、こんなことにはならないだろう。
今回は、過去に経験があり、長くかかっていた問題なので、EUも対策を練っているだろうから、以前のような全世界的金融危機や即株安にはならないと思うが、世界には、国がおかしくなるような危機を孕んだ国はギリシャだけじゃない。
私の財布の中も、経済危機に直面している。
だれか、金融支援をしてくれー!