鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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817 友来るまた・・・

   

友来る、また嬉しからずや。昨日は、我が社の取引先で、20年前まで担当してくれて、その後14年間を東京に赴任し、ここ福岡本社に帰ってきていた旧友が、同じく同僚の旧友と共に、訪ねて来てくれて、数年ぶりの食事を楽しんだ。

帰って来てすぐに一度食事したことはあったが、旧友と言えども、私より1回り年下で、50代の働き盛り。おまけに2人とも頑張り屋。今は役員になっていると言うから時の流れを感じる。取引先の担当者だった人間が出世するのは嬉しい。流石に今は2次会には行く元気がないが、時間の経つのを忘れて八女の地酒を楽しんだ。

私は地元八女では、酒蔵としては喜多屋が好きだが、酒は高橋酒造の純米大吟醸「可也」のファンだ。地元の店の計らいで、この時期、例年お相撲さんが福岡に来て、なかなか入手困難なクエがコロナの影響で国技館に変更になったため手に入ったと、贅沢なクエのシャブシャブのお陰で、久しぶりに冷酒も進んだ。

さて、今日は、いよいよ冬の気配を感じるような空模様だったが、今回は台風のせいで、九州北部が北風を巻き込んでいるせいだと思われる。しかし、これからは今までの太平洋からの南風が吹かなくなり、北風が流れ込むようになると、一気に気温が下がってくる。つい先日まで、暑い暑いと日陰を求めていたのに、これから先は、みんながこぞって日当たりの良いところに移動する。紅葉から落ち葉へ、そして雪。これも日本ならではの景色。

先日ブログに書いた、我が家の前の道を通って農園に通っていたご夫婦の奥さんが、ついにホスピスに入院されたと、今日ご主人から聞いた。知っている人も多いと思うが、ホスピスとは緩和治療専門の施設。ちゃんと医者も看護婦さんもいるが、患者は余命がおよそ1か月と診断された癌患者さん。または癌の痛みに耐えかねてモルヒネなどの痛みどめに頼らねば耐えられない患者さん。

私も合唱団として慰問に何度も訪れたが、次の慰問の時には、前回慰問の時の顔は見えないというのが基本。稀には、抗がん剤治療から解放されて、元気になって数か月延命する人もいる。だから、ホスピスに入ると言うことは、およそ1か月以内の死を覚悟することになる。私も当初は、1年前に入るつもりでいたが、お陰で、入らずに現在まで生き延びた。これからも出来れば緩和治療も自宅でやりたいと思っている。ホスピスもコロナの影響で自由が効かなくなったと聞いているし、やはりカミサマの美味しい料理を食べながら、家族と最後まで過ごしたいと思うようになった。それに、癌で苦しみと不安を抱えている人やその縁者に、出来るだけ私の闘病生活をブログで書いていきたいと思っている。

このところ、息苦しさはあるものの、痛みはあまり感じなくなった。ただ、椅子に座った格好で長く同じ姿勢を保つのが辛く、絵の制作は少し控えめにして、気分転換と、体力維持のために、できるだけ庭いじりなどで体を動かすようにしている。それも1日2時間程度で無理はしないのがいい。まだまだ、筑後圏内なら運転も大丈夫(笑)。

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