経営方針
2015/07/30
会社には、長く引き継がれてきた「経営方針」や「社是」がある。
近年、即席で出来た会社の中には、その経営方針を社員が知らない。知らないというより無い会社もあるようだ。
創業者が、ただゲーム感覚でソフトの会社を立ち上げたり、金儲けが目的だけの投資会社、個人の仕事が何となく大きくなってできた会社、ブームで出来た人材派遣の会社などなど。
個人商店でも、代々守られてきた「家訓」や「社訓」がある。
往々にして、そのような社訓や経営方針を改善しながらも、引き継いできた会社は長く続いている傾向にある。
社訓。。。などは、やはり利益追求が目的の会社であっても、やってはならないことや、手を出してはいけないことなどが示され、会社をまとめ、永続するための指針とされている。
突っ走る経営者に、歯止めをかける番頭さんがついているようなもの。
私の会社も、私が入社するまで、「それ」がなかった。
入社して、暫く経って総務の責任者になった時、一応の基本方針を作った(経営者でもないのに・笑)
そして、社長に就任した時に、自分に言い聞かせるように、現在の「会社目標」と「経営方針」を作って社内外に示した。
当社の目標は、「信頼・幸福・永続」
会社が取引先や地元から信頼され、社内の者同士が信頼し合える会社にしたい。
会社があることにより、社員やその家族、関係する人々が幸せになれること。そして、そのためにも永く続く会社であること。
会社の経営方針は「適時・適格・適量」
製造会社として、準備も生産も調査も必要な時にタイムリーに行い、適格適法な製造人、環境、方法、材料で間違いのないものを作り、そして必要な量だけを作る。
今、世の中は、人が必要としないものまで、必要以上に生産、販売しようとして、過当競争に走り、時には不適格なものや偽装品を出し、信頼を損ない、競争相手同士がつぶし合い、結果として誰も幸せにしていないことが多い。
やはり、会社には倫理観のある口やかましい番頭は必要だ!!