810 女子ゴルフ
今日は、我が家の祝日。イロハさんの誕生日・ココさんの誕生祝い・次男の婚約祝い、そして私の古稀の祝い。今回は、ココさんがまだ生後間もないので、我が家でのお祝いになるらしく、みんなでケーキを作ったり、食事を作ったりでキッチンは戦争状態になりそうだ。家族みんなが、こうして仲良く集まれる家庭に出来たことは私の誇りでもあり、みんなに有難いと思う。
さて、昨日の女子ゴルフはみごとな試合だった。最終ホールでのバーディ合戦。昨年の同試合の渋野選手の8打逆転に劣らない試合。私は、男子ゴルフより女子ゴルフを見る方が多い。レベル的に男子ゴルフとは差が大きすぎるし、女子ゴルフの飛距離の方が身近に感じる。ただ、近年は、私の体力の衰えと、女子の飛距離アップで、それも参考にならなくなりつつある(笑)。
プロの試合となると、我々のふざけたゴルフとは違い、昼間にビールを飲むことも無い(笑)。1打1打が運命を変えることにもなる。例えば昨日の試合、パット1打の差が1千万円になる。または、1打で、次の試合に出られるかどうかが決まることもある。そんなプレッシャーの中で戦うのがプロだ。
賞金を稼がないと食っていけないし、試合に出る費用も稼げない。女子プロが国内に約1000人いるが、その内賞金で何とか自立出来ているのは、恐らく300人程度。上位100人の平均賞金獲得額は3400万円というから、殆ど上位100人程度で上位を独占していることになる。決勝ラウンドの顔ぶれを見ても、毎回あまり変わらない。逆に勝てば勝つほどスポンサーも付いて、一般のサラリーマンより相当稼げる。日当として考えるなら100倍くらいになるだろうが、寿命が短いのもスポーツ選手の宿命。女子プロで平均10年というところだろう。
近年は、日本で活躍する選手が、海外遠征に行くことが多くなった。しかし、日本で活躍出来ても、海外では中々勝てない。その要因は、まず、コースが日本に比べて格段に難しい。我々が90で回っているとすれば、海外コースに出た場合110は叩くくらいの差がある。距離が長いし、バンカーが深く、ラフが強い。次に、言葉と生活の壁。3つ目は日本人のシャイな性格。
それでも、海外に挑戦するのは、やはりプロとして自分を試したいと言う気持ち。もちろん勝てば賞金は日本のレギュラーツアーの3倍くないになる。渋野戦車が勝った、メジャーと呼ばれる全英オープンの優勝は7500万円、2位でも3000万円を超える。ただ、殆どの選手が海外での転戦で調子が狂ったり、スランプを抱えて帰国し、暫くは国内で勝てなくなってしまうことが多い。
しかし、そんな苦しみを乗り越えてこそ、一流のプロとなって名を残すのだろう。樋口久子・岡本綾子・宮里藍。この世界で生きるには、やはり相当の強い意志と鍛練が不可欠のようだ。