鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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702 黒木中50周年

   

黒木中学校と言っても、ブログを読んでくれている人の殆どがわからない。特別な学校でもなく、極普通の中学校。八女市立なのだが、元々は福岡県八女郡黒木町立の中学校で、環境のよい山間部にある。八女市の市町村合併によって八女市立となった。  

元々は、その旧黒木町内にあった、黒木中と大渕中、笠原中、豊岡中の4校が統合して出来た中学校で、出来た当時は生徒数1200名を超える中学校だったとのこと。統合黒木町の校区は、福岡県で一番広いため、通学困難な距離の生徒の為に寮があり、当時の寮生は70名を超えていたそうだ。皆さんが知っていると言えば、女優、黒木ひとみさんの出身校でもある。他にも直木賞作家なども輩出しているが、黒木さんの方が大衆には有名だろう(笑)  

今日は、市の教育委員の立場で来賓出席した。午後2時開始で4時半まで。周年式典には付き物の、主催者、校長、来賓挨拶から、その後のアトラクションとして、在校生のブラスや合唱、それに本校出身のピアニストやソプラノ歌手の凱旋演奏などで、なかなか気持ちのいい式典だった。   

今回も、ひしと感じたのは、生徒数の激減。統合当時1200名超の生徒数は何と現在171名。これが山間部の現実だ。 当時は農林業が盛んで、子供数も多かったが、産業移転が進み、みんな都市部に流れた。市内においても、勤め人となると、どうしても交通の便から、山間部から市内の方に移転する家庭も、若者も多くなる。それを象徴するように、近年、人口も多くない八女市の中心を取り囲むように、マンションやアパートの新築が増えている。   

先生や大人は、子供たちに、ふるさとを愛し、生地のために頑張って欲しいと訴えるが、山間部の子供たちが大学や就職の年代になると、都会に移っていくという流れは止まらない。当時は、この体育館に入りきれないような生徒の光景があったのだろうと思いながら、僅か6列になった生徒を見ていた。  

もちろん、田舎の学校のいいところは沢山ある。子供たちの素直さや、地域の暖かさ、自然の豊かさ、少人数だから纏まること、やれること。今問題になっているような気付かれない生徒や、無視される生徒もいない。  

ところで、今日は素晴らしいソプラノを聞かせてもらった。楽器演奏は人を引き付ける力があると思っていたが、優れた歌声は、楽器に勝ると感じた。今まで自分たちの合唱団レベルで考えていたので、それに気付かなかった(笑)

 - 雑記

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