693 トラック野郎
菅原文太と言えば、当たり役が、戦後の広島のヤクザ抗争を描いた映画「仁義なき戦い」そして一世風靡した「トラック野郎」私は、邦画は基本観ないが、仁義なき戦いだけは面白く観ていた。ただ、続編が重なるにつれて、当初の面白さは薄れてしまった。
トラック野郎の映画の人気で、一時はデコトラ、つまりライトやイラストなどでデコレーションした派手な大型トラックが出現し、トラック運転手も人気だった。夜は、その数多い電球を点滅させながら走る。しかし、それも既に過去の事で、デコトラを知らない若者もいるし、トラックに乗りたいと言う若者も少なくなった。
少なくなったというより、今は、運送会社は運転手確保に必死になっている。その原因は、もちろん、若者の草食性化で、彼女も車も欲しくない現象。それと、政府主導の働き方改革で、それまでの歩合制が認められず、一般の会社員と同じような給与制度を強いられたこと。運転手は、それまでは頑張れば頑張るほど、その歩合に応じて給料が増えたので、若い時から相当の金を稼ぐことが出来た。しかし、それが平準化されると、そんなに頑張るのがバカらしくなるし、給料も減る。運転手になる魅力が無くなったわけだ。
まだまだ、物流は世界の経済に無くてはならないもの。物が運べなければ製造業も小売店も、我々の生活も成り立たない。恐らく運送業界は、もっと厳しくなる。もちろん船便や航空便、ドローンがあると言うが、そんなもので代替えできる物量ではない。
そんな物流を担っているのが、各地の運送会社。全国区では、日本通運や西武運送、ヤマト、佐川などあるが、地方に拠点を持つトラック10台~100台といった中小運送会社が地場流通や地方産物の出荷を担っている。
私も、子会社の10台程度の運送会社の社長を兼ねていた。会社は小さかったが、顔が良かったばかりに(笑)八女地区の理事に選任されて十数年務めた。八女地区には大小50社以上の運送会社があり、理事が10名。私は昨年、副会長を最後に理事を退任させてもらっていたが、その時の理事仲間が病気を知って激励会を開いてくれた。私が予想以上に元気だったので喜んでくれたが、運送会社の社長というのは、一代で築いた人が多く、その殆どは、若い時に手を付けられなかった暴れ者(笑) しかし、そういう経営者ほど、歳を重ねると、義理人情に厚く、社員を可愛がる。肝も据わっている。 以前にも書いたように、私は運送業界には全く素人で、その中での活動はかなり難しかったが、みんな理解してくれたし、そういう人達と活動したり交流出来た時間は、とても有意義で楽しいものだった。
今後もお陰様で、いろんな仲間の食事会の約束が入っているし、入ってくる。現役の時以上に多忙な毎日で、随分想定していた計画と違ってきた(笑) もう、10月一杯はスケジュールが入っているが、そんな有難い誘いに応じることが元気でいられるコツだと思って、敢えて断らない。飲むのも、赤ワイン1本までと決めて厳守している。
明後日からは、いよいよ約束の旅行、カミサマとドバイへ。地元の祭りには申し訳ないが、幸いに出発は台風が通過した翌日の24日。さすが晴れ男。ドバイの報告は、お勧めかどうか体験後にまた書きたいと思っている。
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