689 カミングアウト
昨日は、我が社の研修会兼親睦会。親睦会は別に忘年会をやるので、全社員でやるのは年に2回。全員研修会はこの1回だけ。もちろん、他の個別の会議や研修は都度やっている。
この会は、私の年間の成績発表から、経営環境、経営指針やみんなへの注文やお願い、そして次年度の目標発表などを行った後、各部の目標達成状況やそれに関連して、反省と目標などの発表を行う。
その後は、年によって外部からの講演や、演奏会など、普段、社員があまり触れないだろう催しを入れ、年間の表彰式を行って、親睦会。因みに昨年はバイオリンとピアノの演奏。今年はフラメンコ。その前は太鼓演奏だったと思うが、みんな私の友達繋がり。今年のフラメンコも好評だった。
因みに、そんな演奏や舞踊をゲストに呼びながら、宴会を同時にやるという会もあるが、あれは大変失礼だと思う。酒を酌み交わし始めたら、もう半分も観ない聴かない。仲間のカラオケならそれでいいが、私は、その様子を見て以来、かならず宴会前に披露してもらうことにしている。
100名近い参加なので、親睦会は結構盛り上がる。豪華商品も準備するので踊りが出たり、カラオケが出たり、そして恒例のビンゴゲームで終わるのが恒例。私も推されて最後にデュエットを歌った。それも男と(笑)
しかし、今年の大会は、例年とはちょっと違った。
まず、社長交代を発表し、私の挨拶も例年は講演形式で1時間ほど話すのだが、今回は短めにして、新社長予定者に抱負を述べてもらった。 昨年の大会で交代することは予告していたので、驚きはなかったと思う。
驚いたのは、私のカミングアウトだろう。私も、どのタイミングで、自分が末期がんだと言うことを社員に言おうか悩んだ。取締役には、後のことがあるので告げていたが、役員も、あまり早いと動揺すると言うので、正式に、決めていたスケジュール通り、代表取締役を退くと発表するこのタイミングがいいだろうと思って打ち明けた。
警察や市、ロータリークラブ、各種の理事を引き受けていて、次が会長職を予定されていたり、早急に引き継ぎをしたりしなければならないところには、盆前には打ち明けていたので、ある程度の社員は、周りから耳に入っていたようだ。初めて聞いた社員はショックを受けた様子。なぜなら、人一倍元気だと思われていたし、見た目元気だ(笑)
ブログを呼んでいる人は、宣告を受けた6月末辺りに、それらしきことを書いたので気付いていた人もいると思うが、5月末に、ちょっと胸苦しさを覚えて、海外出張を挟んで、その後も違和感があるので、6月20日に検査に行って、その場で、すい臓がんから転移した肺がんで、余命4か月の末期がんと宣告された。もちろん、わたしが1人で検査に行ったし、会社のこともあるので、私が医師に正直に言ってほしいとお願いした結果だ。聞いて、それほど動揺もしなかったし、後の段取りが出来ることで、言って貰って有難かった。私は大丈夫だったが、その分、妻に泣かれて困った。一番痛かった言葉は「今まで放っておいて、今からまたほったらかされるの」確かに(笑)
その後のことは、引き続きブログに、これから癌と付き合いながら、癌の知識も含めて書いて行くつもり。それが何人かの役に立てばと思う。とりあえずは、自分で選んだ(本当はカミサマに勧められた)治療を受けながら、あと少し、会社の業務をして、来週末の株主総会を終えたら、会社は新体制に任せて、治療と残された人生と、家族と愛猫と池の鯉のために最善を尽くそうと思っている。
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