鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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橋本市長

   

市長で、苗字でわかる人物は、今までの日本の政治史の中にも、そうはいないと思う。
 今回の大阪都構想を問うた市民の投票で、0.3%という僅差で敗れた結果を受けて、政界引退を表明した。
いかにも橋本さんらしい表明だが、維新の江田さんが言うように、筋の通った稀有の政治家だけに惜しい。
 何でも、変革を起こそうとすると、理解はできるのだがいざとなると躊躇する。
今の状態が変わるのが怖い。自分の頭では想像できない。取りあえずこのままが安泰。
それに、政治が絡むと、反対勢力が更に危惧心を煽る。
 変革にコストがかかり、税金が高くなるしサービスも低下する。今までの大阪の良さがなくなる等々。
それも、60歳以上が反対の大多数というから、やはり安泰を好む年代だ。
 橋本さんも、無理に政界で苦しむより、今後、講演でもして回れば楽して何倍もの収入を得られる。
今、有名人の講演の相場は、90分で70万円~100万円、テレビ露出度の高い池上さんクラスは200万円だ。
月に1回もやれば、市長の年収に匹敵する。

 橋本さんは、政界入りする前も異色の弁護士としてテレビの人気者で、政界入りした後より収入は多かったはずなのに、政治を変えようとして自ら政治の道に入った。
 そして、今までに例のないようなスピードで改革革新を進めてきた。その言動には批判もあったが、庶民が本音で思っていることを具現化したものだった。それも小さな市町村でなく、我が国第二の都市で。
 そういう人物を、市民はもっと積極的に支えるべきだったのではないか。
私も、大阪について何を知っているわけではないので、無責任かも知れないが、大阪だからできる変革を世界にアピールできる、そして大阪人の大胆な気質を世に示せる機会を、大阪市民は失ったような気がしてならない。

どうしても、本当のことや厳しい意見を言うと、叩かれるし反発も多い。
政治家を続けるには、適当に嘘を言って、足を取られず、選挙民の喜ぶことを言っておけばいいのだ!!

 - 信念, 政治経済, 社会

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