626 過ぎたるは猶
過ぎたるは猶及ばざるが如し。これは私がよく口にする言葉。
口達者なのはいいが、喋り過ぎると、聞いている方はうんざりすることがあるし、下手すると言っちゃいけないことまで喋ってしまう人がいる。
深く考えるのはいいことだが、考えすぎると何も出来ないし、余計な悩みを抱え込んでしまう人がいる。
店にとって、お客さんが多いのは嬉しいが、度を超すと、対応できないし、来てくれたお客さんにも迷惑をかける。
これは飲食店だけでなく、電車やコンサートも同じ。
適当な雨は欲しいけど、振り過ぎると水害が起きる。
今年は野菜が安い。栽培する以上、順調に生育して欲しいが、暖冬で暖かすぎると出来過ぎて、価格は暴落する。
さて、今朝の本題の発端。朝刊に大阪湾のイカナゴ漁の大不振という記事が載っていたが、中身をよく読んでみると、生活用水や企業の排水浄化が良くなって、イカナゴ漁をする湾に流れ込む栄養分が少なくなり、近年は稚魚が減少しているとのこと。
これは、別な地域でも、以前に聞いたことがあった。
有明海に注ぐ筑後川や矢部川の水質が、良くなり過ぎて、養分が薄くなり、貝類や海苔の生育が悪くなって、収量が減っているそうだ。
そのため、海苔の養殖などには化成肥料を与えるようになり、その残留成分で魚貝類の成長を害していると聞いたことがある。
実際、有明海で日本一の漁獲量を誇っていた赤貝は、往年の5分の1以下までに落ち込んでいる。
働き過ぎは身体を壊す。
勉強し過ぎると友達無くす。
美人過ぎると男が敬遠する。
痩せすぎ、肥え過ぎると病弱になる。
過ぎたるは猶及ばざるが如し。
どんないいことでも、行き過ぎるとマイナス面がプラス面を超えて、悪い結果を生んでしまうという諺だが、私達の生活の中には、よくあることだ。
政治の世界でも、やり過ぎたり、目立ち過ぎると足を取られたり、墓穴を掘ったり。
このところ、学校や親も、躾が過ぎると、パワハラやいじめになりかねない。
ゲームや競馬も、適当にしていればいいが、ハマり過ぎると、お金どころか人生まで無くしてしまう場合もある。
何事も、ほとほどがいい。
ただ、会社の仕事や研究開発は、やり過ぎと言われるほど、やってみて貰いたいものだ。笑
今日は、午後から会合と懇親会。過ぎないように心がけているのだが。。。。
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