625 対日貿易赤字
対日と書く以上、当事国がある。当然アメリカであり、文句を言っている人は、勿論トランプ大統領。
対中貿易で文句つけて世界の不況を生み出そうとしているが、輸出より輸入が多い国はけしからんという理屈からすれば、当然次は日本と思っていたが、やはり吠え始めた。
しかし、米中と日米の貿易赤字の内容はかなり違う。
確かに、昔は日本も発展途上で、中国と同じように、米国の真似をしたようなものを、安い労働力と有利な為替で生産して輸出していた。ただ、単純に真似をしたというより、必要とされたものを既成のものに、アイデアと、得意の技術を加えて、別物を創出して来た。
中国が、米国から叩かれるのは、単に技術やアイデアを盗用して、それでアメリカに安価で輸出するものが少なくないため。勿論、防衛的な面での危機感を与えるような経済、軍事面での膨張もあるし、共産主義アレルギーも影響しているのだろう。
日本の場合、中国と違うと言うのは、やはり日本の技術力が基盤にあるので、本当にアメリカ人が欲しいものを供給しているし、日本人の姿勢を認めている。
それの1番手が自動車。
昔は、アメリカの自動車と言えば、サンダーバードやマーキュリーに代表される4000CC、5000CCの大型車。
あの広い大地を悠々と乗り回したが、今は経済面が重要視され、燃費が良くて故障しない、行き届いたサービスが定番の日本車は、アメリカ政府が止めようとしても、民間の需要は止まらない。
日本も、貿易摩擦回避に、そこそこアメ車を輸入したいのだが、あんなガタイの大きい、非経済的な、しかも故障が多いのが定番の車は買う気が起きない。
どうせ輸入車を買えと言うなら、日本車とコンセプトが似ているドイツ車。
BMWかアウディ、もしくは安全面で定評のスウェーデンのボルボだろう。
よく、自分のことが分からず、努力もせずに、隣に同じような店があるから売れないと、隣の店に文句言う店主がいるのと同じで、売れるものを置いていないから売れない。売れるには売れるだけの理由がある。
みんなが買いたいものを売ればいい、作ればいい。
アメリカの自動車業界は、日本の高級デパートみたいなもの。ある程度以上のものを買ってくれる客がいる、その代わりスーパーで買い物する客層は切り捨てる。
アメリカの自動車も、そんな大型車を欲しい人がアメリカにはまだ多いから、それを作るのであれば、小型車市場は切り捨てる。それは戦略としてあるはずだ。
だから、日本のメーカーは、日本の事情に合わせて、そんな大型車は作らない。
両方の人種に売りたければ、そういう車を創る努力をしなければ、不満を言うだけで、無理やり押し込もうとしても無理。買うのは選択権を持つ一般市民だから。
日米貿易摩擦も、今度のアメリカのTPP不参加で、またまたややこしくなるだろう。
牛肉の税金が加盟国と非加盟国で大きな差が出てくる。既に、アメリカ牛肉の輸入が停滞する中、カナダやオーストラリアからの輸入が急増しているようだ。
急増して、国内の食肉市場の需給バランスに危機感も出てきたいる。
税金と言えば、確定申告の書類を送っていた税務署から電話が有り、一部修正の必要があるというのだ。それが、何と税金が安くなる方への修正で、還付金が増えると言う。
早速、修正に行ったが、税務署は税金を徴収するだけと思っていたのに、久しぶりに行ったが、対応も丁寧で、税務署は確かに、市民サービスがかなり改善されている。
お陰で、替えたいと思っていたドライバーが買える。
もともと、自分が払っていた税金なのだが、しげさんは儲けた気分になっている。笑
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