619 離婚事情
2019/02/25
平成に入って30年を過ぎた。もうすぐ、その平成も終わる。
平成の時代、国内外共にいろんな問題や事故が発生した。
国内では、大規模な地震や水害、そして何といっても原発事故。政治では政権交代もあった。海外では、イランイラク戦争に始まり、アルカイダやアメリカの貿易センタービル爆破、北朝鮮問題や米中問題。遡れば、シリアやタイの内紛。イスラエルとアラブの問題。
人の質に関する問題も、昭和時代と大きく変わって来た。
まず、結婚年齢が大幅に遅くなったこと。結婚しない人。彼氏彼女を必要としない人。
子供を作らない。作っても昭和時代の3分の1という現状。
子供に対する虐待。凶悪な事件や、無差別な攻撃。
それから、何といっても急増しているのが離婚。
よく、芸能人の離婚会見で言われるのが、すれ違いや価値観の違い。それもあるだろうが、一般的に容易な離婚が多くなった要因はなんだろう。私なりに、ちょっと考えてみた。
1 相手の幸せより、自分の幸せを優先するようになった。
2 女性も、働いてお金が稼げるようになった。
3 家族と言うものの考え方が薄れてきた。
4 男がだらしなくなって、女性が強く、賢くなった。
5 子供や家族のために我慢するという、忍耐力が無くなった。
6 回りの目が気にならなくなった。
7 親が簡単に離婚を容認する時代になった。
8 自分が、子供の時代に家族的生活を体験してこなかった。
9 男は家族を守ると言う父性愛、女性は母性愛が乏しくなった。
10 社会保障が充実して、分かれやすい環境ができてきた。
11 見合い結婚が少なくなり、仲人という相談役がいなくなった。
12 成り行きや、出来ちゃった婚が多くなり、元々の信頼関係が無かった。
13 回りに離婚が多くなり、抵抗感がなくなった。
14 親が離婚しており、離婚の見本があった。
15 飲み会などが増え、女性も男性と会う機会が増えたり、情報が多くなった。
確かに、夫や妻の人格が疑われ、例えば、家にお金を入れない、家庭内暴力を振るう、カードでお金を使いまくる、子供の養育をしない、相手を信頼できない。そんな場合は、早く別れてお互い再スタートした方が、お互いの人生はもとより、子供の人生も無駄になりかねないので、それはそれでいいと思うが、近年は、あまりに簡単に、身勝手に離婚するという例が多すぎる気がする。
誰でも、ずっと一緒に暮らせば、どんなに愛した相手でも、恋愛感情は薄れ、嫌な所の1つや2つは目につくようになるものだ。
しかし、結婚して家族になったということは、当然覚悟してのことだし、他人ではない。
それを含めて、守り、支えるという関係があっていいはずだ。
特に、子供がいれば、そのこは自分の分身。成人するまでは育てる責任がある。
それは、金銭的なものだけではない。むしろ、精神的な支えが、その子の人格形成に影響する。
仮に、親の離婚が原因で、その子の人格や生活が歪み、将来、人を傷つけたり迷惑をかけたりすることになったとすれば、俺は、私は、関係ないとは言えないだろう。
私は、離婚した人間を雇用することは問題ないが、管理職には就けない。
それは、管理職には、自己管理能力と責任感、部下に対する思いやりが不可欠だからだ。
経営者もそうだ、経営者として上手くいっている人は、家庭も上手くいっている人が多い。
会社が成長して、いい気になって、より美人を求め、離婚する人もあるが、そういう人の会社は長く続かない例が多い。
若い人は、まだ経験できないから、わからないと思うが、仮に自分の身勝手や自由になりたいという気持ちだけで、家族を捨てたとしたら、間違いなく、その罪悪感と寂しさで、人生の終盤に後悔することになると思う。
自分の都合で、人を不幸にさせる人は、必ず本人も、その思いをさせられる。不思議とこれが世の習いなのだ。何でも自由の日本、人生、人それぞれだが。
最後に、自動車の衝突事故に100%どちらかに責任を負わせることは殆ど無い。
なぜなら、被害者側にも、その事故を避ける手段があったという考え方からだ。夫婦の仲も同じこと。それなりの原因や事故にも、片方が100%ということはないのではないか。
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