611 明石市長の辞職
あまりに早い対応で、正直驚いた。
本当にダメな、または不祥事を起こしても、なかなか辞めない自治体のトップが多い中で、あっさりと、潔く辞職したのはあっぱれだと思う。戦略かもしれないが、それなら正しい判断と言っていいだろう。
別に、辞める必要は無かった。
あの2年前の、「家を燃やせ」など、常識で本意でないことがわかる言葉の一部を取り上げて、マスコミやあっち向いてホイの連中が、一斉に攻撃した。
しかし、真相が分かるに連れて、擁護する常識派の市民も増えていたようだ。
辞職理由の文面からは、部下が悪いと思われるのを擁護するために、自分を卑下して職員を庇うと言う内容が多かった。
よくよく聞いてみると、市民の生活改善のために、なかなか画期的なことをやってきた市長で、バイタリティも、正義感もあったようだ。今時珍しい、やる気のある市長を辞めさせたのは明石市民の損失ではないか。
近年は、どうも感情が高まり、つい出た言葉だけが取り上げられ、その背景や真相が置き去りにされていることが多い。
今回、市長を辞任に追い込んだのは、もちろん、選挙前に突如、暴露した反市長派の人間だろうが、それに飛びついて煽った、バラエティ番組や週刊誌など、マスコミにも責任がある。
本来、辞めるべき政治家は、なかなか辞めない。
その分かれ目は、金のために政治家になったか、本当に国や地方自治体、市民のために政治家になったかの違いだろう。
恐らく、今回の辞職表明文で、理解者や同情も集まり、辞めるなという声も多くなるだろうが、恐らく意志は固いだろうし、是非辞職を貫いて欲しい。
その上で、まだ市長をやるべきだと思うなら、改めて選挙で市民に信を問えばいい。
今回の暴露事件は、返って、相手陣営に取ってマイナスに働く可能性も大きい。
政治家と言えば、我が福岡県知事選挙も、何か私怨や系列など、県民のことを考えてとは、とても思えないところで、攻防戦があっているようだ。
いい加減引退した方がいいんじゃないと思っている政治家は、絶対辞めない。
ボケるまで政治家をするとか、死ぬまで政治家をやるという素晴らしい人もいるらしい。
知名度のある内なら、講演などで、政治家より稼げるのに、講演会場まで辿りつかなくなったら遅い。
政治家になると、他人は見えるが、自分は見えなくなるらしい。
猫でも、自分の引き際を知っているのに。笑
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