552 消費税10%
今朝の新聞に載っていた久々の明るい記事。
もちろん、消費税の記事ではなく、チェコで開催されたオセロの世界大会で、日本の15歳の少年が、最年少で優勝した。つまり世界チャンピオンになった。
それだけではない。その少年がチェコからの帰路に乗った日本航空の機長が、なんと、それまでの最年少世界チャンピオンの記録保持者だったという何とも楽しい話。
機内放送で聞いた乗客は大歓声だったとか。
そろそろ、将棋の話題も薄れかけているが、これでオセロゲームが人気になるかも。笑
いよいよ、消費税が来年の10月より税率アップとなる。
ただ、落ち着いて考えれば、急に10%増える訳ではない。今までの8%から、上がるのは2%。
1万円で200円を余計に払うことになるわけだ。
もちろん、家屋などは2000万円だったら40万円だから、相当な金額になる。
しかし、これからの世の中、大型消費財については、相当のコスト削減は可能なはず。原価を3%下げてくれれば済むこと。
食品の税率は据え置き出し、普段に買う少額のものの負担増は、月額10万円消費したとして2000円の負担増で済む。そのくらいは給与水準も上がっている。
少子高齢化は、マイナスの面が多いのは確かだが、その裏返しに、就職率は100%を超えるということになる。それでも100%にならないのは、身体的障害を除くと、仕事をしたくない人がいるから。
とにかく、求人の方が増えれば、当然雇用される者が優位になり、給与水準は最低賃金の改定に関わらず、上がっていく。
勿論、税負担が増えることは、誰も望まないが、日本の少子高齢化という現状、そして、それを選択している日本人の生き方を考えれば、社会保障費や社会生活基盤の費用を支えるために1人当たりの負担が増えるのは当然の事。
ただし、先ほどの民間のコスト削減努力と同じく、政府や地方公共団体は、もっとコスト削減を進めることが、国民に増税を納得させる唯一の手段。
消費税を上げて、少し余裕が出て、改革が置き去りにされてしまったら困る。
数年前に、民主党が掲げた、無駄使い撲滅や、流行語にもなった「仕分け」、外郭団体の整理など、党が敗北してから、完全に消滅してしまった。
それは、今の政権が、当時の懸念材料を全て先送りして、景気を最優先し、再び、以前のような補助金バラマキや低金利策をとってきたからに他ならない。
癌患者に取り敢えずモルヒネを打って、痛みをマヒさせて、そのまま時間稼ぎをしているようなもの。
本来なら、この麻酔の効いている間に、政治改革や財政改革という手術をしなければならないのに、何もしていない。ように見える。
また、今回の消費税アップのまずい点は、食品に特恵税率を適用して、2段階にしたことが混乱を招いている。私も恩恵に預かる食品業者だが、全て同率にすべきだったと思う。
食品は、元々購入額が低いし、事務的な煩雑さや、外食の問題、レジの対応など、2%低くしてもらったからと言って全く喜べない。
それよりも、全部一律上げて、その代わり、財政改革を敢行し、10年間は上げないとか約束してくれた方が余程いい。
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