鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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544 台風24号

   

 台風24号は、沖縄・鹿児島宮崎・大分高知、そして紀伊半島や東海地方を暴風雨に巻き込んで、関東、東北へ縦断して各地に被害を及ぼした。
まだ、21号の復旧が終わらない内の大型台風。また25号が北上してくる。
 台風で、一番被害を被るのは、刈入れ前の稲作や秋の果物を作っている農家や漁業。
 日本は、まさに台風王国。
日本は、全域を海に囲まれ、二千年の昔から今まで、外敵に侵されることもなく、水産資源も豊富。温暖な気候と四季に恵まれている。
 しかし、その見返りとして、アジア大陸の前面の砦のように、大陸棚の構造的地震と、広大な太平洋に発生する台風の突き当りとなっている。

 昔は、台風と言えば、フィリピン近海で発生し、沖縄を通過して、九州の熊本長崎方面を通り、韓国や日本海に抜けて温帯低気圧に変わるというのが常道だった。
 しかし、近年は、台風の道が変わり、太平洋南方で発生した台風は、必ずしも沖縄を通らず鹿児島沖から、九州に上陸せずに、東に向かい、関西や関東、東北北海道まで及ぶようになってきた。
 それでも、現代の気象予報は、よく当たるし、特に台風の進路予想はあまり狂わない。
だから、まだ突然予報無しに発生する地震より、事前に防災準備出来るだけましだろう。
 海の近くは、魚釣りが出来て、海水浴もできる。山の上は見晴らしがよく、風通しもいい。その見返りに、台風のリスクを背負う。何でも長所短所はセットになっている。

 昨日は、もう6年前に国会議員を退任した地元選出だった古賀誠氏の講演会が行われるはずだったが台風の接近で延期となった。
 私は、経営者の立場として、特定の政治家には、あまり接しないという姿勢で来たが、付き合い上、自由民主党員、政経同志会員に名を連ねているので、後援会でなく、講演会には顔を出すことにしている。
 特に、古賀誠氏は、私の好きな田中角栄と共通する点がある。
もちろん、スケールは違うかも知れないが、古賀誠氏は、4歳の時に父親を戦争で亡くし、母一人の貧しい家庭で育てられ、苦学して政治家になった、つまり、叩き上げの政治家だ。
 田中角栄氏のように、総理大臣にはならなかったものの、同じく自民党の幹事長まで登りつめた。今は、自民党宏池会の名誉会長という立場で、勉強会など主催して後進の指導をしていると聞いた。

 今の国会議員と言えば、その9割以上が、親の地盤を引き継いだり、秘書で仕えた代議士の地盤をそのまま引き継いだもので、こんな叩き上げの議員は殆ど居なくなった。
 しかも、票の少ない田舎から出ることも難しくなり、都会育ちの二世議員ばかり。
彼も、田中角栄同様、週刊誌に叩かれたこともあったが、どうしても頭角を現すと、裏で何かやっているとか、反対勢力に足を取られることになる。
 何も取り上げられないという事は、何もしてないことにもなる。笑

 彼がいつも言う言葉で、好きな言葉が2つある。
「最初の一期は、地元のために頑張り、次の一期は国のために頑張り、最後の仕上げは、後進や国の将来のために頑張る」という信念。
 それと、「戦争で夫を亡くした、戦後の母親の苦労を知っているから、母親のような人を出す戦争を決してしてはいけない」という言葉。

 私は、自民党でも民主党でもいい。やはり、自分たちの代表は、その人の人柄・能力・信念で選ぶべきだと思う。
 投票率が低くなっているのは、選ぶに値する人が出ないのか、それとも、自分が立候補者のことを研究しないのか。
 
 

 - 信念, 政治経済, 社会

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