ベトナム2018
2018/05/30
わが社では、15年前から外国人研修生を受け入れているが、当初は中国の大連から、その後、ベトナムのハノイ、そして今はホーチミン。
中国は経済発展と共に、中国国内で労働者を吸収するようになり、我が国との賃金格差も緩和され、応募者数も減って来た。
とは言え、まだまだ地方の方では厳しい生活があり、実質的な賃金は、円安安定で日本の3分の1程度。田舎では、5分の1もありうる。
もちろん、応募者減少は、一人っ子政策の影響も大きいだろう。
それに引き換え、ベトナムやタイなどのアセアンと呼ばれる発展途上国は、出生数も多く、なんと平均年齢が30歳未満の国が多い。
カンボジアやフィリピンなどは24~25歳というから、日本の47歳と比べると、いかに若者が多いかがわかる。
それに、平均寿命も日本に比べると、かなり短いようだ。
近年、日本では、中国からの研修生に代わり、ベトナムからの受け入れが増えている。
中国との間の政治的な問題もあり、ちょっと関係が悪くなったところに、人柄や考え方などが日本と合っているベトナムからの受け入れが始まり、急速に流れが変わった。
今回は、先週5日間、そのホーチミンに研修生の選考に行ってきた。
もう、ベトナムからも3期9人を受け入れているので、4回目、その他旅行でも行っているので、観光と言っても、定番のメコン川クルーズに、ベトナム戦争時代にベトコンが掘ったトチトンネル、それに当時の大統領官邸、戦争博物館は全て行ったし、新たに観光するところは別にないが、往復に2日を費やすことと、選考後に家族との面談説明会も行うため、5日間の日程になってしまう。
研修生の家族は、合格が分かってから連絡を受け、1000キロ以上の遠方から、まる1日かけて集まってくる。
日本とベトナムとの賃金格差は、まだ10倍くらいあるので、まだ二十歳前後の若者が、日本に行くのを夢見て、必死に勉強する。
100万ドンと言うと、凄い額のようだが、200分の1、つまり日本円で5000円。
今回は、新研修制度による優良企業として仮認定されたことで、通常の3人に優良枠3人を加えて6名を18人の応募者から選考した。
今回は3社合同で、1日かけて、適正審査と面接を行ったのだが、流石に面接18人は疲れる。
今、アセアン諸国は若者が多いので、街中は活気に溢れている。結構広い道をバイクが何列にも並び、所狭しと走り、夜遅くまで、半露店のような食堂や歩道が人で溢れている。
昼間は暑いので、夜に涼みに出てきて語らうとのことだった。
基本、外食なので、自然と人が屋外に出てくるので、更に賑わう。
日本に返ってくると、流石にその活気がない。
空港も街中も静かなものだ。
成熟したと言えば、そうかもしれないし、将来はアセアン諸国も日本のようになるのだろうが、あの活気は羨ましい。
今回のホテルは、サイゴン川に近い、繁華街のドンコイ通りから路地2つ入ったレタントン通りにあるホテルで、周りには日本食の店も多いし、飲み屋も多いが、ベトナムのいいところは、東南アジアでも、一番安全と言われる国柄。
また、仕事でなく、ゆっくりマイペースで行きたいものだ。