糾弾国会
今年は、冷え込みが続いたせいで、例年より桜の開花が遅れている。
昼間はずいぶん暖かくなってきたが、やはり夜の温度がもう少し上がらないと花は咲かない。「花は夜開く」という歌があったが、まさにその通り。
桜も、もちろん南の方が早く、高度の高いところが遅い。
しかし、地域や場所だけに限らず、早く咲く木と遅い木があるが、排気ガスが多い、空気が淀むところが早い。また、老木になるほど早く咲くようだ。
さて、国会は、相変わらず森友問題に明け暮れている。
確かに、森友の土地価格問題は究明しなければならない問題だが、小事に囚われて大事を逸してはいけない。
喉元過ぎれば熱さ忘れる。
安倍さん以前は、首相がコロコロ変わって、他の国から、日本の国は外交相手として当てにならないと言われ、国内でも一貫した政治ができない時代が続いて、みんな安定した政権を望んだ。
同じ首相が国際会議に出ているから、日本の主張も聞き入れられる。
また、政治が霞が関主導というの問題が問いただされ、官僚が官僚を選任することによって、議員より官僚が強くなり、政治と国民の意識が乖離し、それを正すために、国民の代表である国会議員の、更に代表である政府、内閣府が官僚を選任することになった。
それが今回、問題視されているが、このような人の出世を、人が決める制度は、どちらにしたって問題は起きる。
今、安倍さんを糾弾して、政治が混乱したら、森友問題は一件落着しても、間違いなく政治の混乱は起きる。
安倍さんほど、今まで仕事をしてきた首相は近年いないのではないか。
安倍さんにも、反省はしてもらわないといけない面もあるが、国を纏めて引っ張っていくにはどうしても、独断的とかやり過ぎとか言われるだろう。
仲良し主義だけではやれないし、国民に良いことばかりは言えない。
国も会社も、トップの役目はそういうものだと思う。
森友問題は、人のいいお嬢さん育ちの昭惠夫人が、森友学園に利用され、関係した官庁がそれに忖度した。もしかしたら、それを利用して利益を得ようとした議員や官僚もいたかもしれないが、安倍さんがそれを要望したり指示したとは思えない。
なぜならば、代々総理や幹事長の家系で、金に窮している訳でもなく、政治家としての在り方は教え込まれてきているはず。善し悪し、政治信念は感じる。
野党は、他に攻めどころがないので、この時とばかり安倍政権打倒に気勢をあげているが、国政とこの問題は切り離して取り組んでもらいたい。
国民も、野党の必要性は再確認したと思うので、野党も国政を担うべき国会議員であることを忘れずに頑張ってほしい。批判だけの野党に戻って欲しくない。