選挙モード
いよいよ、各党とも選挙モードに入り、挨拶回りが始まった。
今回の解散は、何ともスッキリしない。
まずは、一番納得が行かないのは、2か月前に、自民党議員の醜態や、大臣の不人気で内閣を改造して、安倍さん自ら、「仕事人内閣」と名付けて、これから仕事面で各自の能力を発揮してもらって、信頼回復に努めると言っていながら、何も仕事をさせないままに、ご破算にしてしまった。
世間では、森友や加計学園問題隠しと言うけど、それはどうでもいい。それよりも、北朝鮮がミサイル発射するかもしれないという、戦後、もっとも日本が危険な時に、選挙に突入するなど、考えられない。
それに違和感を覚えないのなら、本当に日本国民は平和ボケしているに違いない。
確かに、民進党もガタガタ、小池新党も発展途上、自民党も人気がないが、今なら負けることはないと踏んだのだろうが、国民もバカじゃない。
民進党離れも進んでいるが、案外、自民党離れが進むかも知れないし、投票率が大幅に低下する可能性も高い。
急に、打ち出した、消費税の増税分の子育て教育に分配するというのは、子育て世代や商業者の人気取りにはなるかも知れないが、将来の日本の財政に対して、あまりに無責任だと言わざる得ない。
私は、安倍さんが再登場して以来、話も分かりやすく、応援もしていたし、よく海外にも出かけ、歴代で一番働いてくれると思っていた。
しかし、このところ、1年くらいの言動は、ちよっと頂けないところが目立つ。
日本が一番の被害者なのに、核を追放する世界的条約の調印を、アメリカの保護を理由に逃げる。日本の被爆者関係者も世界の人々も失望しただろう。
森友加計は、それほど大きな問題とは思わないが、とにかく、あの狂人的なトランプさんベッタリになり、北朝鮮に対しては、率先して「対話から制裁を」と声高らかに演説をする。
本来は、トランプさんを諫めて、いろんな手法を駆使して平和解決に先導するのが、日本の立場でなければならない。なぜなら、一度核の被害を経験し、戦争勃発した時に、一番危険が迫るのは、韓国の次は日本。
まさか、私的問題を薄めたり、自民党の右派的存在や、自衛隊の存在意義を高めたりするために、わざと危機を煽っているとは思いたくはないが。。。。
今の日本は、中国と同じ1党制度と大差ない。
与党が弱体化して、政治が滞るのは困るが、野党が弱すぎて、歯止めが効かない政治も困る。
今回は、もう少しだけ、野党に頑張ってもらうか、自民党の中でも、ちゃんと意見を言える連中が出てこないと、今の安倍さんが、日本にとって、本当に望ましいリーダーシップのあり方ではないはず。
今回の選挙を国民のためにできるかどうかは国民の意思にかかっている。
国民は、選挙でしか意思を伝えられない。