鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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役員改選

   

 いろんな団体で、年度末が近付くと、役員改選の話が出てくる。
殆どの団体は、ボランティアや無報酬が多いので、推薦や順番、または選挙となり、誰も、あまり引き受けたくないというのが本音。中には、名誉としてやりたい人もいるが、案外、周りの人は、そういう人に限って、やって貰いたくない。と言って、自分ではやりたくない。
 それが、毎度の自治体やPTAなどの役員改選風景となっている。

 会社も、取締役という役員の任期が2年毎に来るため、役員改選というのが、定時株主総会に合わせて行われる。会社の役員と言うのは、社外から非常勤で就任することもあるが、それは大会社か系列関係のある場合で、殆どは社員が出世して役員となる。
 地方の小さい会社では、役員は殆ど身内という場合も少なくなく、役員名簿を見ると、同じ苗字が並んでいたり、同じ苗字の女性がいたりすると、殆ど家族親類で構成されていることがわかる。
 つまり、家族経営が、税務対策や給与対策のために、法人化したもので、家族以外に役員を入れて、雑音を聞きたくないということだ。

 わが社も、20数年前まではそうだったが、今は、役員全員が血縁関係がない。
我が社も、その時期に窮地に陥っていなければ、わざわざ親族以外から役員に選任することはなかっただろう。私もそんな気はなかったが、そういうことになってしまった。
 その後、脱、同族経営を進めた結果、今年の総会では、更にそれが進んで、初めて女性社員が取締役に就任することになった。
 男女均等何とかと言うが、市内でも、何の血縁も無い女性社員が取締役になったという例はまだ聞かない。女性が作った会社は別として、女性の課長、部長さえあまり聞かない。

 私は、会社を立て直す時、今までにないやり方を取り入れてきた。私も、60より70歳に近くなると、私が退陣してからのことを考えなければならない。これもいろんなやり方の一つ。
 後継者は決めているし、補佐役も作った。新たに男性社員から取締役を選任した。
しかし、わが社の優しく気前のいい男性役員陣の中に、ちょっと厳しい目でものをいう女性役員を入れておこうという狙いだが、大体において、女性の方が仕事熱心で愛社精神もあるものだ。もちろん口喧しくもある。
 ただ、それを活かさないで、使い捨てにしてしまうのが、まだ発展途上の日本の会社社会なのだろう。
 社外筆頭株主も、今回の役員案を快諾してくれて、無事株主総会も終了した。

何でも、いいと思ったことは、多少の障害があっても、やらなければ、成長はない。
 失敗したら、それを教訓に、また新しい道を模索すればいい。

 - 信念, 社会, 経営

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