ベトナム29
ベトナム戦争で有名なサイゴン。今は、独立運動の父、ホーチミン氏の名前からホーチミン市となっているベトナム最大の都市。首都はハノイ。
ハノイは北の都市で中国と近く、中国色が強いが、ホーチミンは南端の都市、戦前の統治国フランスやアメリカなどの影響も強く、活気も溢れている。
ホーチミンが南にあるのだが、この時期は北のハノイの方が暑いという。
ホーチミンも、研修生を受け入れている関係で何度か来ているが、今回は仕事で、日本の商社社長と二人で来て、現地でもう一人合流。
翌日の朝から、目的地ダラットに向かった。
ダラットは初めてだが、標高1500mの高冷地で、ホーチミンから飛行機で1時間もかからない。実際の飛行時間は30分程度。年中適温で野菜や果物の産地。
ところが、最初から失敗。
国内線だから、パスポートは必要ないと思ってホテルに置いて空港に向かったが、空港でパスポートが必要だとわかり、さて、どうするかと言うことになった。
交渉はしてみるが、流石に、これだけは無理なようだ。
まだ、幸いに、出発まで1時間余りある。よし、取り帰ろうと言うことになった。間に合わなかったら、私だけ次の便で行くことにした。
空港で一番早いタクシーの運転手を選んでもらい、笑、よし、頑張ってくれ!
流石に早い、一番混みあう時間の中、とにかく隙あらば車線変更を繰り返しながら、通常の3分の2の時間で往復。
チェックインは代行で済ませており、チェックカウンターは、通訳の人脈でパス!
到着して、搭乗口まで僅か5分!無事、間に合った。
ダラット空港から、ほど近い地元の食堂で昼飯を食べて、工場に着いた。
工場は、2年前に建ったばかりだが、既に日本から冷凍野菜の製造依頼が来ている。これから伸びるだろうという予感がする。日本の農産物生産は減少の一途をたどっているのだ。
工場視察と商談で2時間ほど滞在し、そこから山道を超えて、ダラット市内に入った。
ダラットは、ホーチミンが35度くらいなのに、25度あるなし。みんなセーターやジャンバー、ダウンジャケットを羽織っている。
タイのチェンマイより涼しくて、魅力ある街だ。
フランスの影響を受けた建物群と、下町の市場や店舗のある雑踏の場所とはっきり分かれて、両方を楽しめる。湖もあり、リゾート地の色が濃い。
帰りの便まで、ここで食事をしたりベトナムコーヒーを飲んで、だらっとして、ホーチミンに帰ったのは夜の11時半。それから飲みに行って、就寝は午前2時。翌朝、8時、空港に向かって出発。
台北乗継で、我が家に到着したのは夜10時前だった。
今回は、すっかり、ダラットの街に魅了されたが、滞在時間が短かったので、もう一度、ゆっくり訪れたい。と思った。