与党野党無い格
このところ、メディアを賑あわせているのは、例の何とか学園獣医学部認可に対する忖度問題。
誰が考えても、間違いなく、前次官の言う内部文書はあっただろうし、そういう圧力もあったと思うのが、日本の庶民レベルでは当然のことで、思っていても思いたくないのは自民党中枢。
森友も有耶無耶に抑え込んだから、今回は、あまり否定しすぎると、国民をバカにしていると受け止められますよ。
こんなのは氷山の一角であって、政治経済の世界では、珍しいことでもない。政治力がつけば、自分に近い人に便宜を図る。自分の地元に便宜を図る。延長線では自分の身内に利益誘導する。地方では、そのために政治家になる人さえいる(笑)
道義上、いいことではないが、事の内容次第では、全くの悪でもない。
今回は、時の将軍様を必死で守ろう、二度続いたらダメージが大きい、そこで、その取り巻き連中が、あるものも、確認する前に無いと言い切ったものだから、益々、国民の疑念が深まってしまった。
いつも落ち着いている官房長官が、あれほど個人攻撃するのは、前川次官の言葉が、嘘ではないからこその焦りだろうと国民には映ったはずだ。
確かに自民党が勝ち過ぎたことで、外交面や規制改革など、間違いなくいい面もあるのだが、多数決の民主主義とは言え、政治が乱暴になっている面も目立つ。
先般の防衛大臣や法務大臣の応答もひどかった。
しかし、それにつけても、野党も情けない。
こんに、政府の個人的な失点にしか戦いの手段を見出せない。
元凶は、国民を失望させた野党、特に民主党と言ってもいい。自民党に同調し過ぎる公明党も同罪だ。社民党はすでに死に体。共産党は極端過ぎて国民の常識から脱輪している。
野党が、今やるべきことは、先の改革で成功しなかった無駄遣い削減を再度訴えて、膨れ上がる国家予算を抑制し、国民の負担を軽減することのはず。
何とか学園の真相究明も必要だが、それは小事。野党の党首が大声張り上げて言うことではないし、税金を使って国会の場を占領する問題ではないだろう。
国家予算は増え続け、消費税は増税。サービスは低下していく。高齢者が増え続け、孤独死が増え、未婚者が増え、子供は減るばかり。
地域によって、保育園が足りず、地域にやっては園児不足で閉所している。労働者不足は想定以上に厳しくなっている。
日本人の誇りとしてきた道徳心が抜け落ち、異常な犯罪が増えている。
あなた達の問題ではなく、それら国民の問題を解決してもらうために、国民は議員を県政や国政の場に送っているのだ。