数値は正直
人の感覚と実態にはズレが生じることが多い。
例えば、バーゲンなどで、人が押し寄せて、かなりの売り上げ増になったと感じていたら、締めてみると金額はそれ程ではなかったとか、かなり汗かいて痩せた気になっていたら、全然体重は減っていなかったなんて。
アメリカの消費が好調で、景気が上向いているからと円安になっていたが、日経が出したアメリカの家庭の借金が、なんと1400兆円強と急増しているという。
アメリカは、元々カード社会、クレジットも進んでいるから先買いという傾向は分かるが、さすがに額が大きい。
アメリカの世帯数が約14000万世帯なので、1世帯当たり1000万円以上の借金があることになり、これが、ここ数年で増えているとなると、いずれ消費減退になるはず。
アメリカと言えば、メキシコからの不法移民の問題がクローズアップされているが、相当多いだろうとはわかっても、それを数字にすると、更にその多さに驚くはずだ、
中国も、同じく、公共投資で経済を強制的に活発化し、更に一帯一路などの投資を打ち出しているが、中国の国の債務も、数値の実態を見ると、ここ数年でかなり増加しているのがわかる。
そうなると、どこかで公共投資の停滞が始まるし、それは懸念されているバブル崩壊に繋がるはずだ。
日本の少子高齢化や社会保険などの推移を数値で見てみると、本当に危機的な状況で、改革待ったなしというのが分かるが、分かっていても政府は大ナタを振るう様子は見られない。
いつも言っている農水産物の収穫高の推移もそうだし、小学生や小学校数なども、数字で推移をみると、その変化の大きさを実感するだろう。
会社経営や家計でも、なんとなくわかる感覚が、数字で出してみることで、今が分かるし、その後の予測がつくことで、早期改善に繋がる。はずだ。