相反する立場
昨日は、地元銀行の取引先で構成するゴルフコンペだったが、楽しみにしていた表彰式兼懇親会は急遽欠席することにした。
たけのこの取引会議がその夜開催するとの連絡が入ったためだ。
我々、加工会社とJA及び生産者で構成する、たけのこ部会の価格交渉。
八女は、前回ブログでご紹介の通り、日本一のたけのこ産地。その八女地区が今年から一本化されての初交渉。なぜか、私が加工会社6社の代表になって交渉する羽目になってしまった。
物の売り買いは、売る方と買う方の利益は相反する。
当然のごとく、売り手はいろんに事由を並べて、少しでも高く売りたがるし、買い手はコスト上昇を避けるため、下げは無理でも、出来るだけ前年並みに抑えたい。
しかし、今年は事情が違う。大幅にたけのこの発生が遅れた上に少ない。
当然、市場価格が高くなり、買う方が量を確保したいためになかなか価格が下がらない。
そんな中での価格競争。おまけに相手は30人余りに対し、こちらは6人の交渉。
しかし、お互いに、たけのこを商材として続けていくには、お互いに適切な利益と言うものが大切だ。
少ないからと大幅に値上げすれば、消費者が離れていく。図に乗るという言葉があるが、高く売れるからと図に乗っていると、いつの間にか客はいなくなる。
そんな商品の歴史は事欠かない。
結局、昨夜は夜の10時までかかって、昨年より大幅な値上げではあったが、こちら側の最終許容価格で決着した。
私は、今まで、一本化前の独立部会と、双方が納得する独自の決め方をしてきたので、決定も短時間で終わり、その後は和気あいあいと言うものだったが、今回の方法は初めてだったが、この方法は双方に納得感を与えないものだと思った。
来年は、ぜひ決定方法の改革したいと思いながら、疲れて帰った次第(笑)
今年の業者の買い値を見ると、また、産地偽装が再発しないか心配だ。
当局には、疑わしきは、調査してほしいものだ。正直にやっているところに被害が及ぶ。
グレーなところかあっても我々はユダにはなれない。