鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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細密画

   

 絵画には、使う絵具で分けると、水彩画・油絵・水墨画・日本画・パステル画・鉛筆画・テンペラ画・フレスコ画などがある。
 近年の美術展では、油絵と日本画の作風がかなり似てきたが、両者の違いは、油絵の具を使うか、鉱物を粉にした岩絵の具、つまり顔料を使うかの違い。
 もちろん、油絵はカンバスに描き、日本画は和紙か絹布に描く違いもある。

 もう一つ、絵の描き方で大きく分けると、対象を忠実に描く具象画と、受けた印象や想像で描く抽象画に分けられるのは周知の通り。
 その具象画の中でも、もっと忠実に細部まで書き込むのが、細密画または精密画と呼ばれる絵である。
 主に細密画を集めて展示しているのが、確か岡山か倉敷だったと思うが、有名なホキ美術館だ。
 そのホキ美術館展が、現在、佐賀の県立美術館で開催されている。

 近年、抽象画がもてはやされているが、見た人がその絵の何かをわかっているのかどうかは自己責任(笑)
細密画は、対象物を観察する力と、描写力、そして根気のいる絵で、作成に時間もかかる。
だからこそ、完成したその絵を観る人を魅了する。
写真と違い、写真のような描写の中に感情が感じられる。
なかなか、現物を観る機会がないと思うので、私は勿論観に行くつもりだが、みんなにも是非足を運んでほしいと思う。5月半ばまでだったと思う。
 感動は、人を成長させ、心を豊かにする。

 私も、具象画を描いているが、時間が取れるようになったら、細密画に挑戦するつもり。
ただ、その時に、目力と忍耐力が残っているか。

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