医療費膨張
今朝の日経の1面には、休み明けで政治経済のニュースがなかったせいか、膨張する医療費の問題が載っていた。
私たちも、よく錯覚を起こすが、病院に行くと、清算する時に、こんなものかと思うが、実際に支払う金額は、その数倍となる。
つまり、医療費負担が、普通の現役世代は3割負担、こどもや70歳以上のお年寄りは2割、後期高齢者と名付けられた75歳以上は1割負担のみとなる。 残りの7割~9割は、税金から間接的に支払っていることになる。
一番、病院のお世話になる高齢者が、1回に1万円支払ったら、実際に医院が受け取る診療費は10万円。
病気で1月に10万円払ったら100万円。
実際に後期高齢者で1人当たり年間で100万円以上の市町村が相当あると書いてあったが、全員が病気ではないので、半分としても1人で200万円近くを支払った計算になる。中には、自己負担は190万円だったが、実際に病院に支払われた治療費は、税金や補助、支援金などを合わせて7400万円というケースもあったらしい。
どうしても、実際に現金で払う金額しか実感がなく、それだけの金額を自分の治療に、税金から支払わせているという考えには及ばないものだ。
病院も、患者に対して1割2割は請求しやすく、こどもや高齢者に優しい制度なのだが、それが現役世代を圧迫している。
この問題は、ずっと指摘されてきたが、世の風潮として、こどもやお年寄りの負担を増やすというのは悪者ということになっている。
だから、政治家は改革を進められない。与党が取り組めば、分かっているのに、こことばかり野党が反対する。
しかし、今のうちに早く手直ししないと、私は後期高齢者に近づきつつあるが、これからの世代全部が、相当な負担を強いられるのは目に見えている。
負担が少ないから、我慢できることも何でもかんでも近くの医院通い。立派な建物が建っていると思えば、殆ど病院。
本当は患者の病気を見て、薬を多量に与えるのではなく、普段から病気にならないように指導して、個人の診察で個人の体質を見極めて、再発予防や健康指導をするようなお医者さんがいてもいいのだが。
国や、市町村も同罪。一極集中を是正して、高齢者が野菜でも作ったり、犬を飼ったり、山登りでもできるような環境作りと、指導をしていけば、病気が減り、医療費も減る。
医師会や製薬業界の献金でぬるま湯につかるな、なんてことは根拠もなく言えないが。
まあ、病気になればきついものだ。自分は負担するばかりで、医療費を使っていないという人も多いが、健康体であることは、お金に換えられないもの。ありがたいと思って、健康でいたがいい!!