変わり目
近年、物の受給バランスに変化が起き始めている。
今まで、日本は国内外からものを集めて、供給過剰ぎみとなり、コスト以上に安い商品が出回ってきた。
まだ、衣類や装飾品、家財など一部は、そういうものも存在するが、農水産物やその加工品などは、急速に過剰から不足へと変化しつつある。
当然のことだが、コスト以上に安く売っていては長続きはしない。
農家も漁師さんも年々就業人口が減っている。
皆さんの平均年齢は、すでに60歳を過ぎ、70歳になろうとしている。
その人たちが80歳になったとき、後継者は3割もいないのが実情。
それで、ここ数年前に、受給バランス線を供給が下回るようになっている。
物の価格は、少しでも供給が需要を上回ると、安くしないと売れないが、少しでも足りなくなると一度に高くなる性格を持っている。
わが国では、生産者が減っているだけでなく、気象変化が進み、魚が取れなくなり、果物生産も減り、2~3年前にこの受給バランス線を供給が下回るようになっている。
ただ、これまで、過剰な食品に恵まれてきた日本人は、まだ、それを実感していないように思われる。そのために、農水産原料を使った商品の値上がりにも抵抗感がある。
しかし、ある程度の値上げを受け入れて、農林漁業者に生産を継続させないと、あと4~5年もすれば、極端な値上げに遭遇することになると思う。
そういえば、年賀状を出す時節になった。
いつも、ぎりぎりになってしまうが、今年は年賀状も作りやすい。孫が出来たから!!