EU離脱
昨日から今日の一番の関心事は恐らくイギリスのEU離脱を問う国民投票の行方。
大雨も大変だが、雨はやがて上がる。
国も、そうだが企業や銀行なども、生き残るために合併するが、やむなく一緒になるわけだから、当然、そこで働く人間にとって不都合なことはある。その後も出てくる。
それでも、合併した相手に合わせなければならないことも多い。しかし、だからと言って、じゃあもう一度別れるなんて出来ない。
まさに、イギリスはそれを言い出したのと同じだ。
合併した会社の取引先などは、それを前提にいろんな計画や取引をしているわけで、また別れるなんて言われたら、たまったもんじゃない!!
ここは、やっぱり先先進国として大人の対応をして貰いたい。
こんなことをどこかの国がやり始めたら、もうEUは成り立たなくなる。そうなるほどなら、もう一度EU加盟国で根本的に問題を話し合って解決する努力をした方がいい。
会社でも、組合でも、地区でも、とにかく既成の仕組みに反対した方が勢いがつくものだが、それで崩壊した例は多々ある。
今回のインタビューの中で、離脱派の投資関係会社の経営者が行っていた言葉が、何とも今の世の中を象徴していた。
「離脱すれば、為替が不安定になり、我が社は為替差益を稼げるようになるから、離脱に賛成」
今、世界は為替変動によって、一生懸命、生産し販売している人たちの努力の結晶がゼロにもマイナスにもなってしまう。
何故、こんな激しい動きをするのか。基本的には為替は安定しているのが一番いい。
しかし、こんな輩に取っては、為替は変動しないと利益が稼げないのだ。だから、暗躍して不安を煽ったり、ニュースを流したり、為替操作をするから不安定になる。
そして、汗水流して頑張っている多くの人の利益以上の利益を、パソコン操作だけで搾取していると言っても過言ではない。
こんな世界をいつまで続けるのだろうか。わずか100年前は無かったことだ。
生きた証とか、人間性とか言っても、既に価値観や倫理観が変わってしまっているわけだから、しょうがないか。