鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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送別会

   

 私たちは、九州と山口県の同業者で、缶詰部門について九州缶詰協議会という組織を作っているが、その中で長く頑張ってくれた他社の役員が、会社を退社することで、会も退会することになり、同志で送別会をしようということになった。
 以前は、同業者同士、仕入れや販売で熾烈な競争をしていたらしいが、我々の時代になって、同業者も少なくなってきたし、敵はお互いではないということで、お互い不毛な競争はやめて、協力しようということになり、今は、情報交換したり研修したり、昔からは考えられない取り組みで、お互いがその利益を享受している。
 彼は、そんな形を一緒に作り上げてくれた功労者なのだが、大会社の傘下になると、そんなことや、折角持っている業界の知識や経験は、私よりも若いのに役員定年制という名の下、考慮されないらしい。
 やはり、日本の企業は、血も涙もあった方がいいと思うのだが、アメリカの経営手法をバイブルとしている、近代経営としている人々にはそれは古臭いものに思えるらしい。

 古いものが重宝されるのは、何でも鑑定団と考古学と醸造酒の世界だけ。
本当は、古いものや重ねた経験に、これからの成功の糸口が内包されているのだが。

 
 
 
 

 - 雑記

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