鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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日本茶の効能

   

 先週は、兵庫県の宝塚の近くにある、東洋食品研究所という食品の加工を主に研究している研究所の顧問会が開催された。
年に一度、食品会社のトップを招いて、研究の成果発表が行われる。
 今年は、いちじく茶の効能に関する研究や、摘果柿の発酵利用や老化防止の講演などが行なわれ、今年もふむふむと納得して帰ってきた。
 いろんな果実や植物を煎じて飲むことで、抗菌や抗アレルギーなど確かに人の身体にいい効果があるようなのだが、今回の発表で、よく出てくる言葉に、「日本茶同等の効果が得られる」とか「日本茶に近い」など、結局、ほとんどの植物の効能は日本茶には及ばない? 日本茶というのが、それ程優れていると言っているのと同じなのだ。
 確かに、古代より中国では茶葉は薬として重宝されており、お茶の価格は日本の対物価水準よりかなり高い。

緑茶の何がいいかというと、まず殺菌効果で風邪対策やのどの殺菌などに効果があり、癌の発生抑制にも効能があると言われる。
抗アレルギー効果や抗酸化作用で、病気や老化に対しても効能があり、美肌効果もあるそうだ。
脳の活性化や刺激効果もある。そう言えば、茶の産地八女には、確かに素肌美人が多いし長寿である。(個人的な感想)
 私は、一日に5~6杯はお茶を飲む。
それが関係しているかどうかは定かではないが、おかげで今まで病気したことはないし、比較的若く見られる(思い込み)

 なかなか、この世には一つの数値だけでは決めつけられない効能や負の効果もあるが、東洋全域で古くから、お茶を飲む文化が育って、今日まで千年以上も続いていることは、それだけでもお茶が人に対して「相当いいもの」であることは間違いない。
 
 日本茶も産地によっても若干風味が違うが、同じ産地でも、標高や日当たりにによっても違うし、もちろん育て方でも差が出る。
 八女も、平地の大量生産型のお茶と、山間部の高地で栽培され、中には手摘みで採られたものは別物と言ってもいい。
確かに価格も高いが、これは金銀などのように需要供給で決められた価格ではなく、お茶は今でも風味の良さで入札価格が決まるという「確かな風味」に対してつけられる価格なのだ。

 因みに、お茶は一番先に摘む一番茶から、その後に出てくる二番茶、三番茶。当然一番茶が風味も良く、価格も高くなる。
また、お茶の風味形成には、栽培地の寒暖の差が大きく、霧がかかるような高地の谷間が良いとされる。
 玉露やかぶせ茶には、寒冷紗や藁などの覆いをして、茶葉を柔らかくするのだが、特に朝に藁の雫がかかった茶葉は甘みが増すと言われている。
 お茶農家も、平地の方は機械化が進んでいるものの、山間部は人手不足が著しくなって、本当にいいお茶産地が減少しつつある。
是非、勉強がてら、八女の奥地でお茶摘み体験で手伝っていただければ、産地の皆さんも喜ばれると思う。
 興味のある人は、ネットで八女市、または星野村や矢部村のお茶の店などに問い合わせてみれば紹介してくれると思う。
ただし、茶摘みの時期は四月下旬。

 

 - 社会, 農業, 雑記

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