鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

*

日韓問題

   

今、日本の国交問題で悩ましいのが、日米・日中・日韓。
 アメリカとは、どうしても占領国以来の関係で、軍事基地問題が悩ましい。
それに、経済面でも、先進国としてのアメリカに助けられてきた経緯があり、今でも対等とは言い難い関係にある。
 日中は、中国と日本の戦争を挟んだ歴史や、中国が大国化したために起きている面子問題がある。

一番、やっかいなのが、日韓問題。
 間違いなく、日本は戦前に、韓国を侵略し領土化し、韓国の民を苦しめ辱めた。これは事実だろう。
そして、それを経験した人たちが、まだ現存するのも間違いない。
 日本では、「それはそうだろうが、どの国も歴史の途中では、他国を侵略したり殺戮または奴隷化したりしてきたが、それは世界の歴史として消化してきたじゃないか」
 「日本も、敗戦した時に、そんな大変な思いをして、更に終戦条約により償いもしてきたのに、日本の過去だけが、いつまでも許されないというのは不条理だ」という思いがある。

 しかし、お互いが、相手の立場だったらどうだろう。
韓国と言う国は、昔から陸続きの中国やロシア、そして海を隔てて隣接する日本に脅かされ蹂躙されてきた国だ。
 だから、被害者意識は、日本と比べ物にならないはずだ。実際、親や子が日本が侵攻したことにより殺され、併合されたことにより日本人より下等な存在のように扱われたとして、そういう歴史教育を受けてきたとすれば、「韓国人はいつまでもしつこい、喧しい!」で済ませることができるだろうか。

 日本は、原爆を2度も落とされ、空襲で焼け野が原になり、敗戦国民として貧しい、苦しい時代を乗り越えてきた。
その姿を、韓国の若者が、もしも見ていたら、こんなに憎まれることもなかっただろう。
 ただ、幸いにも、日韓両国民とも殆どの人が、両国が対立することも、両国民が憎み合うことも望んでいない。
お互いの国のリーダーは、個人の政治的利害や、個人的思想で、両国関係をこれ以上悪化させないで欲しい。
 人間でも、近すぎると本当は誰よりも仲良くすべきなのに、仲たがいが起きることが多い。
それで、マスナスにはなっても、プラスになることは何一つないはずだ!!
 

 - 政治経済

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