鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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829 出生

      2020/11/14

先日から、行事が混んだり、体力を使って、弱っていたが、1日休養したら、体調も戻った。やはり運動と休養を上手くバランスを取りながら、病気と付き合って行くのがいいようだ。CTを撮ると肺が下部の方から癌細胞で白くなっている。それがこの後、どれくらい持つのかわからなすが、他の内臓はそれほど悪くない。体重も痩せる前から10㎏以上減ったか、そこんところで何とか踏ん張っている。とにかく、元気・気力を注入しながら、これからも家族や友人と、できるだけ楽しく過ごそうと思っている。会社は携帯でのやり取りが主で、後進が頑張ってくれることを信じる(笑)。

私が中学生の時の担任の先生の言葉で、前にも書いたことがあると思うが、今でも覚えている「人生とは己を探しにきたところ」その時は深くも考えなかったが、人が生まれて、自分がどういう人間で、何をすべきかを悩み、何を出来たかを最後に認識して人生を閉じるという意味、それが俗にいう悟りを得るということかなと思う。

出生。まさに、生まれ出る。生まれた意義とか、何のために生きるのかとか言われるが、それは、自分の意志で生まれたわけでは無い。あくまでも親の都合。つまり親が子供が欲しかったから。もう一つはできちゃったから。究極この2つしかない。しかし、生まれたからには、オオカミや青虫と同じように、自分の生命力で生きて行くしかない。ただ、その後の生き方は、その環境や引き継がれたDNAによって大きく違ってくる。

例えば、動物も虫も、天敵が居なくて、生きやすい環境があれば苦労もせずに生きられるし長生きできる。しかし、周りに己より強い動物や、虫を食べる鳥などが多ければ、生きぬくだけでも大変だ。人も同じように、自分の意志に関係なく、例えば生まれた家庭が、裕福で優しい両親と明るい家庭であれば、それだけで幸せの条件が揃っている。その上に親がピアノや音楽に通じていれば、おのずと目標も出来て早くから人生が開けて行く。今活躍している若いゴルファーも、殆どが親がゴルフにハマっていたり、小さい時から学ばせる経済力がある家庭の子供たちだ。だから、政治家の子供は、器が無くても政治家を目指す(笑)。

一方、親が借金まみれの貧しい家庭で、いつも夫婦喧嘩が絶えない。買ってほしい物も言い出せない。塾などとても行かせてもらえない。または、親が離婚して、一緒に暮らす母親は夜の仕事で、一人寂しい時間を過ごす。生まれながらにして、そんな格差が実際ある。

昔は、わざと我が子に苦労させたり、甘やかさないことが子供の為だと言っていた。もちろん、それは今でも通じるところはあるが、日本の平均生活レベルは、それなりに裕福だ。人が生まれて生きて行くのに、一番の力となるのは、体力をつけること、能力を磨くこともあるが、その前に、目標を持てることだと思う。目標があれば頑張れる。ところが、前述の通り、生まれた家庭環境によって、早くから目標を持てる子と、全く持てない子がいる。家庭や親でなくても、そんな子が、目標を持たせてくれるような人と出会えれば幸いだ。もう一つ、もって生まれたDNAがある。あんな親から、こんなに優れた子がというケースがあるが、それは両親の混血の偶然から生まれた体質や性格のなせるところだろう。

世にいう非行少年は、本人の弱さや、交友から道を外れたケースもあるが、多くは家庭環境に恵まれず、そんな指導者にも出会えなかった子が多い。日本は世界でも裕福な国に入る。ところが幸せ度をアンケートすると、案外上位に出て来ない。それは島国日本人が、世界を見ていないから、いかに幸せかを分からないから。恵まれ過ぎて、努力しないで、それを人のせいにして、自分は不幸だと嘆く。最後に、子供を幸せにできない親が幸せになれる筈がない!!

 - 雑記

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