鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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757 アメリカからの手紙

   

今日も、断捨離と片づけをするついでに、机の中の古い書類の整理をすることにした。と言うより、整理をして、少し処分しないと収まらなくなって、何がどこにあるか分からなくなるし、探すのにも苦労する。  

机の中は、一応ジャンル別に入れてはいるのだが、上から上からと入れていくので、もう何が入っているかわからない。しかし、私の方が先に逝くのは間違いないし、その後、カミ様には子供たちの為にも長生きしてもらわないといけない。そうなると、生きている内に、私が管理していた契約書などの書類や権利証、株券、通帳などもわかるようにしておかないといけない。もちろん株券は非上場で譲渡条件付きだから、自由に売買できないので、盗難にあってすぐ現金化されたり、権利を主張されるものはない。家や土地も、簡単には持って行けない(笑) とにかく、会社でも家庭でもそうだが、1人しか分からない物があるのは、後で問題や災いをもたらす。とにかく2人以上で認識を共有しておくことは不可欠なのだ。ただ、誰でもそうだろうが、まだまだ死ぬことはないと思っているから、事故死などした時は大変だ。      

そうして、書類を整理して、古い年賀状なども申し訳ないが1年に100枚頂くと10年で1000枚。途中で一度処分したが、また場所を占めている。それにPTAや法人会、その他の役職をしている団体などの書類。もちろん会社の個人関係の書類、旅行に行った時の書類や海外の絵ハガキや切手もある。写真もアルバムが大小50冊くらいあるのに、机の中にも引き出し2段分が眠っている。とにかく、今回は5年以上過ぎたもので、継続して必要なもの以外は処分することにした。       

そんな手紙の下の方から、英文の手紙が何通か出てきた。その中で、封筒の無い便箋だけの手紙があった。見てみると、1992年7月の日付け。今から約30年前、差出人は、ゲイリー・マクミラン&パット。私が19歳から1年間、カリフォルニアで果樹栽培マネージメントの勉強をさせてもらったホストファームの経営者からだった。内容は、「私がその年の8月26日から、ゲイリーの家に遊びに来るという知らせを、教会の牧師さんから連絡があったが、丁度、その期間が娘のケリーの大学入学で、妻のパットと2人で送って、先方に滞在するので、何とか日程を変更出来ないか。2人とも会いたいので是非そうして欲しい」という手紙だった。      

そういえば、その時は不思議に思ったものだが、今回のコロナ騒動で上がってきた9月入学。アメリカもそうなんだと、この手紙と絡んで納得した次第。ところが、当時、ゲイリーの電話番号が分からず、当時お世話になっていた牧師を通して連絡したため、連絡が遅れたことと、フリープランのツアー形式で旅行を予約していたために、日程変更ができず、止む無く、当時中学生の長男と2人旅となった。      

昔、その町、カリフォルニアの南、テメキュラのランチョカリフォルニアで勉強していた時から30年経っており、その10年前に一度1人で遊びに行き、その時も突然の訪問だったが、翌日から別荘に行く予定だったということで、ゲイリー夫妻と当時小学生の娘2人と一緒に別荘に行った。帰りはロスまで送ってくれた。その長女ケリーが何と大学生という。会いたかったが、やはり、大丈夫だろうはダメ、直接確認を取ることを痛感した事件だった。ケリーもその年18歳だったとすると、もう48歳になっているのかと思うと感慨深い。その代り、息子と行き当たりばったりの珍道中で、それはそれなりにいい思い出になった。

また、会いに来ればいいし、その後、日本に来てほしいと手紙も書いたが、お互い経営者ということで、多忙に任せて疎遠になっていた。私が故郷意外に初めて生活した村。当時は正に、西部劇に出てくる村だった。みんなカウボーイハットだし、保安官は馬に乗って見回りに来るし、麓の村では休みの日などには時々ロディオがある。今は、私が居た頃に植えはじめたブドウからワインの一大産地になって、大きな町になっているとのこと。       

もしも、体調が許すなら、カミ様を同行して、もう一度、ゲイリー夫妻や、兄のリチャードに会いたいし、通っていた協会も訪ねたい。当時、二ルソンのウィズ・アウト・ユーを聞きながら、ピックアップで走り回った広大な園地も、もう一度走ってみたいものだ。当時の渡米や生活ぶりについては、ブログのアメリカ物語という題で何回かに渡って書いているので、ここでは省略させて貰う。     

思いでは、糧となって人を育みながら、やがて夢の中に消えていく。

明日は、また抗がん剤を打つ。早く新しい抗がん剤に慣れて、取り敢えず、アメリカに行く前に、海釣り(笑) ブリを釣る。久しブリに鶴!!

 - 雑記

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