鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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730 前夜祭

   

1月は、同じ31日間でもなぜか長く感じる。やはり正月休みがあり、休みの多いせいかも知れないが、成人式や出初式、仕事始めなどの行事も多く、師走の慌ただしい12月に比べると、新年と言うこともあり、少しゆっくりした気持ちで過ごすからかもしれない。その1月も終わった。今日から2月。1年の月でやはり節目になる月がある。新年の頭となる1月。新年度の4月。夏休みの8月。そして年末の12月。そんな月が長く感じられる。    

個展の第2幕の前夜祭は1月31日に開催された。普通は開催したというのだろうが、今回は、有志が、それも女性ばかりの有志が企画準備してくれて、前夜祭までやってくれた。企画側も呼びかけを受けた方も、みんな気の置けない連中ばかりで、本当にアットホームな前夜祭だった。    

いろんな大会などで司会を経験している石橋啓子氏の司会で始まり。企画主任であるピアニストの平洋子氏の素晴らしいピアノ演奏。皆さんへの感謝の気持ちで、私と平氏の即興の歌とピアノの「いっそセレナーデ」。そして私の所属するおじさん合唱団「八女グリーンクラブ」の昭和歌謡合唱。まさに東京オリンピック開会式以上に盛り上がった。わずか10坪余りの喫茶室に当初予定の30名を5割オーバーして、45名が入ったから通路もない状態。それでも、みんな真剣に演奏や合唱を聴いてくれて、大盛会だった。誰かが絵も観てくれたと信じている(笑)    

合唱団も、癌になって以来、練習に参加していなかったので、私の元気な姿を喜んでくれて、私も元気を振り絞って3曲ほど一緒に歌わせてもらった。その日は午後2時まで病院で、それから準備本番と、流石に多少疲れていて、流石に二次会に行く元気が無かったが、みんなで盛り上がったと聞いた。皆さん、50代から60代の紳士淑女だが、この年代が一番元気な気がする。昭和・平成の日本の経済成長期を生きてきて、物資もインフラもまだ乏しい時代から、その両方が豊かになってきた様を見てきた年代。古き良き時代の風習慣習や道徳も身に着け、大家族時代から核家族への変遷も経験した世代。小中学校時代は、地方でも今の4倍前後の生徒数がいた。人情や正義感もある。親が苦労していた後姿も見てきたし、先生を敬った世代。初任給が5~6万円から始まった世代。そして、子育てが終わり、孫が出来て、ようやく自分の時間を持てるようになった世代の集まり。みんな連帯感が強い。気持ちに余裕もある。    

まだ、40代は子育てが終わったり、住宅ローンが残っていたり、時間や気持ちに余裕が無いし、政治や教育などにも関心が薄い。だから、この50、60代の人間が当面は、社会をリードしていく必要があると思っている。もう、やることは終わったとか、引退するというのは未だ早い。時間や気持ちの余裕、経済的な余裕があるからこそ、後の世代のために頑張る必要があると思っている。     

2月1日の今日は、八女市の合併10周年記念式典が行われ、教育委員としての立場で出席してきた。2010年に旧八女市(この数年前に旧々八女市と八女郡上陽町が合併)と、八女郡の立花町・黒木町・星野村・矢部村が合併して人口7万人の現八女市が誕生。その後の10年間も、出生減に加え、東京や福岡市への一極集中は止まらず、約7千人が減少している。しかし、過疎化する地方都市の中では、市としての体制や機能を維持している方で、福岡県最南端の市としては、産業や飲食店、文化や伝統、人の性質や住みやすさなどにおいて、かなり頑張っていると思う。    

八女は、文化芸能の発展する素地があるようで、作家の五木寛や山本健吉。画家の坂本繁二郎、田崎広助。女優の黒木瞳や栗原小巻など、この小さな地方都市から結構な著名人を送り出している。その割にはスポーツ選手があまりいないのは、やはり土地が豊かでハングリー精神が弱く、人の良さのせいなのか(笑)

 - 雑記

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