鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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671 参議院は必要か

   

今、我が国は参議院の選挙真っ最中。なのに、あまり盛り上がらない。もちろん、衆議院選挙の約460名に比べ、参議院の245名の内、半分が改選だから立候補者も大幅に少ない。その上、選挙区からの立候補者は、更にその3分の2に満たないのだから、選挙カーの回る頻度も少ない。

そもそも、参議院とは何か。あまりよく分かってない選挙民も多いのではないか。

参議院は、戦前の貴族院制などが無くなり、昭和22年に新たに、衆議院と参議院の2院制が出来た。その時の議員数は、全国区100人と地方区150人の合わせて250人。その後全国区に代えて、比例代表100人と、選挙区150人となり、現在は245人。

衆議院と参議院は、何が違うかと言うと、被選挙年齢が衆議院25歳と参議院30歳という違い。もう1つは、任期が衆議院4年に対し、参議院は6年。しかも前述の通り、3年毎に半分づつの改選。これは学校で学ぶ。

そもそも、何のために、参議院があるかと言うと、本来は、良識の府、再考の府と言われるように、衆議院で決まったことを、庶民感覚の各分野の専門家や良識者が、チェックして、我が国の理想や現状に合った法律になるようにする機能を発揮するための2院制でなければならない。

今の参議院を見てみると、衆議院と全く同じで、政党色が強く中立性がない。確かに、衆議院より、タレントやスポーツ選手など、政治家らしくない議員は多いが、それでも政党が取り込んでしまい、衆議院との違いが見当たらない。参議院のあるべき機能が働いていない。参議院に政党の比例代表があるのも可笑しい。

それなら、衆議院だけでいいし、参議院を止めて、政党に所属しない、政治学者や各種団体などの代表が、衆議院の職務活動や議決内容をチェックする組織を50名くらいで作った方が余程、国民のためになる。しかし、それもこれも、国会議員が決めることだから、自分たちの議席数を減らすような提議はしないだろう。

おそらく、参議院の投票数は、今後も減り続けるだろう。令和に入った現代、そろそろ、この制度も見直す時期に来ているのではないだろうか。

 - 雑記

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