鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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667 空梅雨

   

今日は6月17日、本来なら梅雨に入って、ジメジメした日々が続いている時期なのだが、一向に雨が続くような気配がない。そのお陰で土木業とゴルフ場の経営者は喜んでいると思うが、田植えが始まり、水不足が深刻だ。地元福岡の話だが、このまま月内に纏まった雨が降らないと家庭の水不足の恐れもある。

一方で関東や東北は適当以上に雨が降っているようで、日本は確かに長い国だということがよくわかる。寒暖の差が大きく、朝夕は冷える。お陰で夜はよく眠れるので体調にはいい。ただし、となりのイビキに打ち勝ってのことだが(笑)

八女地方の近年の梅雨の変遷は、私が記録している天気では、梅雨入りと梅雨明けが、ここ3年前から、梅雨入り6月5日、明け7月17日。一昨年が6月20日、7月12日。昨年が6月5日、7月8日。遅くとも毎年、日本に梅雨は平等にやってくる。

ここ数年続く豪雨が、3年前から6月23日、7月5日、7月6、7日。梅雨明けは毎年それほど変わらないので、今年梅雨入りが6月末当たりとすれば、異常に短い梅雨となり、その分、集中豪雨が心配される。豪雨は迷惑だが、適度に纏まった雨が無いと、作物が育たず、如いては庶民の生活も困ることになる。

今日は、午後から九州缶詰協議会という九州山口地区の食品缶詰業界の総会、そして明日はコンペ。幸いに梅雨時で心配される雨は、この異常気象で降りそうもない。20日からは、八女ロータリークラブで、タイのチェンマイの小学校に寄贈したトイレの竣工式に行くことになっている。現地は雨期だから待望の雨はスコールとして毎日降るだろう。

話は全く変わるが、昨夜テレビを見ていたら、北朝鮮の帰国事業の実態を紹介する番組があった。「地上の楽園」と言われ、戦後の日本で差別を感じていた朝鮮国籍やその家族が、政治絡みで10万人以上が北朝鮮に渡った。これは、北朝鮮が、韓国より北朝鮮の共産主義が優れているので、同胞が、韓国より北朝鮮を選んだと宣伝をするための政策だったとらしい。当然、日本で不自由のない生活をしていた帰国者を待っていたのは、「地上の楽園」どころでは無く、「地上の地獄」だったことが、脱北者の証言で明らかにされた。食べ物も着る物も、暖も無く、帰国者の多くの人が飢え死に、異論を唱えると収容所に送られ、公開処刑になったという。気付いた時には帰れなくなっていた。100%の人が帰国を後悔したという。

一方、別な番組で、ミクロネシア連邦という南太平洋の多島国が紹介されていたが、必要なだけ、魚を獲ったり、育てた鳥畜類を食したりと、殆どが自給自足で、珠に酔っ払いの喧嘩があるくらいで、泥棒も殺人も、サギも交通事故もない。警官も仕事がない。これこそが「地上の楽園」。自分の意志でないのに生まれた所や、親の意思で移住した所次第で、天国と地極に分かれる。

何度も書くが、日本に生まれたことは天国の入り口で生まれたようなもの。わざわざ自分で地獄に入るような道に向かわなくていい。

最後に梅雨の一句で締めくくろう。

こんなにも雨が無いとは梅雨知らず。

 - 雑記

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