639 その他のその他
地方統一選挙の第一戦。知事選と県会議員選挙が終わった。八女市は県議は無投票で、実質選挙戦は無かったが、知事選は、以前にブログで書いた通りの結果になった。
結局、現職が特に落ち度もなく、県自体も全国レベルより発展しているのに、中央から個人的なもめごとのために、刺客を送り込んだと思われ、自民党を看板にした新人が大敗した。その差は、私の予想をはるかに上回っていた。やはり、現職は県民と触れ合う機会も多いので絶対有利。しかも、県民の判官びいきという、理不尽な戦いに反抗心を煽った形になったのに加えて、国交副大臣の失言が、更にさを広げる一因になったのかもしれない。
選挙と言うものは、しがらみで強制しても、頼んでも、表面では「はいはい」と返事して、幸いなことに実際の投票は無記名だから、自分の信念に基づいて選択できる。上層部だけが上手く行っているつもりでいても、過去の組織選挙と違い、これからも、こういう傾向は続くだろう。
政治の空虚話のついでだが、今、安倍総理も、小川知事も、他県の知事らも、国産自県産の農産物輸出を一生懸命アピールし、政府はその金額が1兆円に迫ったと自慢していたが、今朝の農業新聞は、その内容の空虚さに触れていた。
何と、その農産物及び関連食品の第一位が、「その他のその他」という分類で約800億円。農産物単体では何とかリンゴが出ているが、それが約200億円で、その後に、いちごもみかんも和牛も出て来ない。上位は、その中身が不明な「その他のその他」の後は、パンやケーキ類・調味料やソース類・酒類・菓子類というように加工品や酒が圧倒的。そういえば海外に行って日本食の売り場に行くと、僅かな国産果実やコメの近くの棚には、日本産のラーメンや調味料、菓子類などが埋めている。
この数字から見ると、その1兆円近い農産物輸出額の中で、国民がイメージする生の果物などの販売額は、みんな合わせても、恐らく1割程度に届くかどうか。統計にしても、政府の出してくる数値の中身は、よくよく分析しないと、政府の報道と国民のイメージには、かなりの乖離があるような気がする。ここは中国じゃないのだから(笑)自国の政府を疑ってはいけないが、政府ももっと真摯に真実を出してほしいものだ。
それにしても、「その他のその他」って何だろう(笑)あな他じゃないなー。
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