鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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633 サムライ花

      2019/04/03

今年の桜は、ちょっと咲き方がおかしい。
もちろん、ここ数十年を見れば、そんな年もあったのだろうが、早く咲き始めたかと思うと、なかなか進まない。勿論このところ、気温が上がったり下がったりしたからというのは承知しているが、いつも早く咲く木が遅かったり、同じ場所でも、木によって開花のバラツキが大きい。
混沌としている今の世の中を象徴しているようだ。
気温と同じくらい、世界の株価も上下しているので、株主の目尻も上下している(笑)

とにかく、我が八女の地は、今が満開。明日の日曜は、まさに花見に最適。ここ暫くは雨も降らないと言うから、4月初めの入学式まで持ってくれるかもしれない。
東京や大阪は、数日前に満開と聞いていたが、桜の開花は夜の気温が大きく影響する。
おそらく、都会はビルの暖房や車の排気ガスなどで夜の温度が、田舎より高いし、空に溜まるガスの量も多い。
田舎では、この時期、晴れの日は日中は暑くても、夜は空気が澄んでいる分、放射冷却が強く一気に冷え込むため、東京よりずっと南にあっても、空気が奇麗で、心もきれいな八女の地は、東京より開花が遅い。もちろん歩くのも遅い(笑)

桜は、昔からパッと咲いて、パッと散る様子から、潔い花とされ、サムライの生き方に例えられた。また、軍人の記章などにも多く用いられている。
確かに、昔の武士の教えは、潔さが第一。実際、藩の為、国の為に身を投じて若くして散ったサムライは少なくない。特に江戸末期から新時代に代わる時の若いサムライ達が、自らの志で活躍し、散っていったのは知られるところ。
よく、一花咲かせると言うが、一生に一度は何かパッとしたことをして死にたいということだろう。

残念ながら、今の政治の世界には、そういうサムライが感じられなくなった。
花を咲かせないまま、ながーく議員の席にしがみついているような。
全く居ないでもない。もと大阪府知事の橋下さんのように、メディアに叩かれても持論は曲げず、大阪の為と思って、やるだけやってダメだったら、さっと身を引く。
韓国の誰かのように、世論にほどよく迎合していたら、結構長く居座れただろうに、それを良しとしない生き方。
そんなサムライ議員が、他にもいるのかも知れないが、今の政党政治のしくみが、そういう人の活躍を許さない。
とは言え、市町村、県会国会、各議員とも、地域民の代表として出ているのだから、議席を投げ出す覚悟で、そんな圧力を跳ねのけて頑張ってサムライ魂を見せてほしいものだ。
党の幹部が、議席を与えるものでは無い、その行動を見ている地元の有権者が与えるのだから。
今、まさに地方選挙の真っ最中、今叫んでいることを忘れないで欲しい。

桜の開花は、1年間も待って、僅か2週間。
その分美しいし、昼間の桜もいいが、夜桜は何とも言えず妖艶だ。一度、夜桜お七と会ってみたい。
今日は仕事が終わって、会社の花見バーベキュー大会。明日は友達を誘って、我が家で花見。せっかく咲いた桜、褒めて愛でてあげたい。
会社の桜も、我が家の桜も、会社の60周年を記念して植えさせたもので、今年で27年になり、花見が出来るまでになった。みんなはバーベキューセットや食材を準備するけど、私は、この日の為に27年前から準備していたのだ(笑)

 - 信念, 雑記

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