鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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577 オーベイビー

   

 日本は、合言葉のように少子高齢化というが、これを数値で見ると、まさにその現実を突きつけられる。そして、この現実が外国人労働者受け入れ問題に繋がっている。

 戦後のベビーブームと言われた1940年代。今の年代にすると70歳前後の皆さんということになるが、1947年の出生数が250万人、それから少し落ち着いて、次のベビーブームの1960年当たりが200万人。
 それに対して昨年は80万人台前半と言うから、いかに減少しているかがわかる。
そして、亡くなる人が120万人台で、1年で40万人以上の日本国民が減少する。
 このペースで行けば、10年で400万人。地方の県なら数県分の人口にあたる。

 まだ、その入り口に立っている状態で、今から本格的に影響が出てくる。
労働者人口が減り、消費者人口も減る。社会保障負担人口も減る。
 1人っ子が増え、独身高齢者が増え、我がまま、変な人、非協調性人種が増える。
もちろん、過疎地や無人集落も増える。

 50年後は、どんな社会になっているだろう。
SF映画で描かれるのは、人間はあまり仕事をしないで、ロボットが働いている社会。または、後進国や低級層の人種が、きつい仕事や汚れ仕事をやらされている社会。
 いずれも、血の通わない人間社会だ。
今までも、想像された社会は、現実となってきた。
 高速道路はもちろん、2階建て道路や高層ビル。斬新なスポーツカー、電気自動車、自動運転やドローン。ネット販売やネット会議。スマホに3Dプリンター。海底トンネルや宇宙ステーション。急速に進化している人工知能やロボット。
 ベビーブームの70年前には考えられなかったものが現実となっている。
更に、空飛ぶ自動車や宇宙旅行なども近い将来、現実化していくだろう。
 何かが出来て、何かが失われていく。
失ったものは、もう戻らない。それでも、私たちは進むしかないレーンに乗っている。
 失ったものを探そうと、今、地方の山村に移り住んだり、生き方を変えようとしている人たちも居るらしい。
 SF映画で、多くの人類が消えた後に、生き残っている人達は、案外こういう人達を描いている。笑

 因みに、北半球の俗に言う先進国の人口は減り続けるが、東南アジアやインドは当面は人口維持、アフリカはまだ増えるようだ。

 - 政治経済, 社会

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