鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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549 豊洲開場

      2018/10/16

 豊洲市場が、ようやく開場となった。
予定より2年遅れての開場となったわけだが、なったらなったで、まだ不満が出ているようだが、決まった以上、前向きに頑張ると言うのが日本人のモットーではないか。
 もちろん、聞いて気持ちがいいほど、前向きに取り組んでいる仲買や市場関係者も多いし、応援している都民もたくさんいる。
 テレビで、見物客の不便や、食堂の数、集客方法をもっと考えろなどと言っていた評論家がいたが、大きな勘違いは、豊洲は遊園地じゃない、市場なのだ。

 不満は、小池都知事に向けられることが多いが、ちょっと筋違いのような気がする。今までの経緯を考えてみよう。
 まず、築地市場は、木材造りで老朽化して、通路も狭く、見学客も増えたことで危険性が増し、衛生的にも現代の基準からすると問題があるということになっていた。
 そこで、改築か移転かという話になり、いろんな条件を勘案して、豊洲の旧工場跡地に移転することが決まった。
 それは、小池さんの時に決まったのではなく、石原都知事の時に決まったのであり、すでに建物も出来上がっていた。その後に持ち上がった移転先の数々の問題。買収手続きの不明瞭な点や、汚染隠ぺい問題が噴出して、小池さんが、それを追求したことで、問題が表面に出て、解決するまで延期することが決まった。

 もしも、小池さんが、この問題を追及せず、石原都知事か舛添都知事のもとで、闇の中で進められ、開場後に発覚した場合、開場後に営業できないという、とんでもない事態になっていただろう。
 それを考えると、私は別に、小池さんに会ったことも無いし、肩入れするものでもないが、不都合な問題が発覚したり、開場が遅れたりはしたが、小池都知事は、市場の救世主であって、非難されたりする筋合いはないと思う。
 どうも、あの市場関係者の、小池さん批判の後ろには、反小池自民党幹部の影が見えてならないのは、私の勘違いだろうか。
 東京都民は、政界の高圧な男どもを相手に頑張っているジャンヌダルクをもっと応援してもいいのではないかと思う。

 小池さんの失敗と言えば、結果的に野党分裂の種を作ったことだろうが、これも、もともと、彼女が作った希望の党は、当時の自民一極で不正が多発していた政治に対して、都民の目線で立ち上げた小政党だった。
 都政レベルなら、まだあれで良かったのかも知れないが、本気で怒らせた自民党を相手に、あのメンバーやスタッフでは、流石に裏技では向こうが一枚上だったということだろう。

 希望の党だけなら成功していたかも知れないが、間違いの根本は、その人気にあやかろうと、民主党がくっ付いてきたこと。それを受け入れようとしたこと。
 その寄せ集めの民主党の中で、誰でも彼でもという訳にはいきません「選別させて頂きます」という当然の言葉の、その言葉だけを揚げ足に取られて、思いもしない結果となってしまった。
 当時の小池人気を良く思わない、自民や民主、その他の野党の策略にハマり、国民も反小池派の反撃策に乗せられてしまった。
 その後に、ちゃんと趣旨の説明を丁寧にやっていたら、あれほどの惨敗にはならなかったと悔やまれる。悔やむのは、当時の希望の党の主張や目標が正当な内容だったから。

 とりあえずは、豊洲市場が、開場し盛況に稼働していることに乾杯。

 

 - 信念, 政治経済, 社会

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