鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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539 産地表示

   

 数年前、産地偽装という文字が新聞や週刊誌の一面を飾った。
ぶり返してはいけないが、中国産のうなぎや梅干し、たけのこ、しいたけ。。。
 韓国産のアサリ、ロシアの鮭などが、国産に化けて出回ると言う現象。もちろん、国産の価格が輸入物より高いから。
 これも、消費者団体の要求で、厳格になりつつあるが、結構、ザル的な面があって、例えば原料を、国産を使ったり、複数の国から輸入する場合の表示が、結構面白いことになっている。
 その理由は、不作の場合など、急きょ、他国から入れる必要があるというもの。
その為、国産または輸入とか、アメリカ・中国その他など、何じゃそりゃ状態になりつつある。

 これは、原料原産地表示と言うものだが、もう一つ、製造所表示というものがある。
これまでは、メーカーのブランド名は入っていても、どこで作っているかはわかり難くなっていた。
 案外、消費者は、そのブランドの工場で出来ていると思っている人が多いと思うが、8割程度は、他社工場に生産委託していると思っていい。その方が効率やコストで有利なのだ。
 この製造工場の記号が、わかりにくいということで、正式名称に変わることになった。
例えば、味の素株式会社AFDとかコカ・コーラ株式会社DDEとか表示してあるのは、味の素やコカ・コーラが、記号名AFDやDDEという会社に委託して生産していることを表し、その記号は専門書からどこの会社のどこの工場ということは分かるようになっているが、これを調べる一般消費者はまずいないだろう。

 これが、正式名称に変わると、生産側にまずいことも出てくる。
まず、今まで熊本県産の果実として表示して作っていたものが、工場は山口県に委託していたとか、商品が、違うブランドで、さすがにどこどこのブランドは美味しいと言っていたものが、あれは駄目と言っていたものと同じ工場で作られていたとか、競争相手のブランドのものを一緒に引き受けて作っていたとかが明らかになる。
 悪いことではないので、知らなきゃ、知らないで済んでいたものを。という事になるのだ。

 これも、また付録が合って、表示方法の改正があっても、二か所以上の会社に製造を委託している場合は、今まで通りのAFDとかDDEでいいと言うことになっている。
その理由は、印刷した容器などが、製造社名を印刷してしまうと使えなくなるということなのだが、これでは、何の意味があるのだろうか。
 中途半端に、声高い少数の消費者の意見を、慌てて取り入れてしまうと、結局、無駄な経費ばかりかかって、製造者にも消費者にも、何の利の無い結果に終わってしまう。

 さて、総裁選も近づいて、安倍さん石破さんの討論会みたいなものが、テレビ各局で見られるようになってきた。安倍さんはアベノミクスの成功と、モリカケの弁明が主流で、何度も同じ言葉の繰り返しという感。石部さんは言っていることは分かりやすく、もっともだが、所得を増やすとか、選挙対策用語を出されると、かえって引いてしまう。
 本気で勝つと言う気迫は感じられないが、ここであまり敵を作らず、次を狙うということかな。本当は、退路を断って臨むくらいの気迫があれば、かなり賛同する地方評も増えるかも知れない。
 まあ、安倍さん続投で安定政権、安定経済でいいのだが、石破さんも頑張ってもらい、やはり国民の反対意見や批判もあるぞということは伝わったがいい。

 

 - 信念, 政治経済, 社会, 経営

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