鶴の一声

靏繁樹が日々考えたことや思いついたことを徒然とかきます

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538 しまむら

   

 しまむらと言えば、地方都市のあちこちに店舗があり、安価なのに、品質はそこそこの婦人服を販売している、主婦の味方のチェーンストアで、毎年、増収増益を続けてきた優良企業として知られている。
 テレビでもよく取り上げられることがあった。
その、しまむらが初めて減収で、大幅減益となり、高値更新していた同社の株価も大きく下げている。何事も永久はない。
 もちろん、今年はヒット商品が無かったとか、猛暑も響いたと評してあるが、ネット販売の伸びも影響しているようだ。

 当社も、先日ネット通販の強化について会議をしたばかりだが、楽天やアマゾン、中国では巨大ネット販売のアリババなど、ここ10年の間でかなりの売上増となっている。
 もちろん、ネットならではの新規開拓商品もあるかも知れないが、その殆どは、従来スーパーや百貨店などの店舗で売られていた商品だ。
 今はまだ、若い世代より、高齢者の割合の方が多いが、これが、ネットを当たり前に使う世代が増えてくれば、ネットで購入する割合は、もっと増えていくだろう。
 ネット通販で不利な商品と言えば、生鮮な野菜や肉魚、直に確かめないと不安な宝飾品や芸術品、自動車や建設農業機械、家屋など、ほんの一部しかない。
 あと、アフターケアの必要なものもや、薬剤や農薬なども、ネットではちょっと難しいかもしれない。
ただ、これらも、全く無理でもない。

 そうなると、今でも過剰な小売店舗は、もっと減らないとバランスが取れなくなる。
もちろん、小売り各社も、それを分かっているから、小売店が通販をやっている有様だ。
 しまむらだけでなく、今まで同業他社と競り勝って、好調だった小売店も、間違いなく同じ道を辿ることになる。
 店舗は不要じゃないが、そんなに要らない、または販売額が減り続ける。
よく言われるように、将来はコンビニとネット通販しか残らないのではないか。
 生き残るとすれば、その地域に必要と思われる存在になるか、喜ばれる存在になる。それしかない。

 それならば、通販が絶対かと言うと、通販で問題なのが、配送だろう。
年々、運転手不足が進み、配送便の確保ができない。今までのように早く届けることが難しくなり、急いで欲しいものが届きにくくなる可能性は大きい。
 配送の質が悪くなれば、傷むものが出たり、紛失が起きたりする可能性もある。
そうなれば、緊急なものは、各地の配送センターから、ドローンで届ける時代も空想ではなくなるだろうが、頭上を物が飛び交うのは、まだ工夫しないと危険性が大きいだろう。

 昨日は、取引先の退職祈念ゴルフだったが、雨の予報を、相変わらず裏切って、晴れとまではいかないが、曇りで無事終了。不思議な現象はまだ続いている。
 いっそ、一度大雨になれば、自分で思い込んでいる責任感から解放されるのだが。笑

 - 政治経済, 社会, 経営

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